約 1,813,608 件
https://w.atwiki.jp/whentheycry3-4/pages/213.html
煉獄の七姉妹(れんごくのななしまい)ベアトリーチェの手による上級家具。ルシファーは、長女であり即ちリーダーでもある。その為、彼女は姉妹で最も強いと自称しているが、実は自分が姉妹でもっとも劣っていることを自覚している。しかし、それを悟られまいと、彼女は今日も傲慢に振舞っている。バレたら、どれだけ妹たちに蔑まれるかに怯えながら。 レヴィアタンは、長女ルシファーに妹代表として意見する立場にある。本来は嫉妬深く残忍な性格で、弱みを見つけることにも長けている。しかし、嫉妬深いというよりは泣き虫でわがまま。なぜか要領が悪く、いつも姉妹の順番ではいつもビリになり、貧乏クジを引いて泣いている。 サタンは、いつも怒っている姉妹の委員長格。矢継ぎ早に叱り声が飛び出すので、姉妹たちには怖がられている。その為、誰も自分には言い返してくれず、実はいつも寂しがっている。時に、わざと怒られるようなことをするのだが、姉妹たちは叱り返してくれず、寂しい。 ベルフェゴールは、寡黙で真面目でもっとも家具として信頼されている。しかしそれは、主を怠惰な豚にするという悪魔的な欲求のためでもある。その意味では、姉妹の中で、もっとも模範的な悪魔と言えるだろう。真面目すぎるのが欠点。逆に、自分が親切にされるのに慣れていない。 マモンは、非常に手が早く、他の姉妹にも遠慮がない。強欲で独り占めがモットー。その為、姉妹のトラブルの先陣や火種は大抵彼女となる。しかし自分の感情に最も素直であり、姉妹で一番異性に尽くすタイプでもある。強欲だが努力家で、その寵愛を永遠に独り占めにするために、労を惜しまない。 ベルゼブブは、美食家と大食家で知られる姉妹のグルメである。マモンと性分は似ていて、互いに早い物勝ちをよく競い合っている。また、いつも食べ物の話ばかりしているので、姉妹の和ませ役でもある。しかし、美少年をさらいワインやチーズの変わりに監禁したいという物騒な嗜好も…。 アスモデウスは、姉妹の末の妹として誰からも可愛がられている。その為か、ちょっぴりHな話題になると彼女だけ敬遠されてしまっている。姉たちに一人前だと認めてもらう為に、ずっとボーイフレンドを探している。しかし高望みが過ぎている為、決して現れぬ王子様に妄想の中で尽くす毎日だ。
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/37.html
448 :アナザー鬼隠し其の一 :2006/10/23(月) 01 49 09 ID Vqaz3wvW ――――圭一サイド―――― 「罰ゲームなんだよ、だよぉ…!」 「圭ちゃん…富竹のおじさまと同じ目にあってもらうよ…」 嘘だと叫び、電話を盗聴、おはぎに針を入れ、あまつさえ仲間に隠し事をした、 レナと魅音だ。 もう"こいつら"は俺の知っている"二人"じゃない。鬼に身体を乗っ取られたに違いない。 近付く注射器が ――私はレナっていうんだよ、だよ。圭一くんって呼んでもいいよね?よろしくね!はぅ ――あたしは園崎魅音!わからないことは何っでも聞きなさ~い! げてげてと笑うやつらは ――これってデート……なのかな、かな? ――前原圭一君を新たな部員として……! 俺は殺されるのか ――圭一くんの手、……あったかいね。 ――おじさんたちは最強のコンビだからね! 世界から色が消えていく……! 俺の未だにクールな頭が電光石火で弾き出した 計 算 結 果 ッ !!! そうだ、殺される前に、全部壊してしまえ! 449 :アナザー鬼隠し其の二 :2006/10/23(月) 01 50 56 ID Vqaz3wvW もうあの日常が戻ってくるなどと希望的観測は信じられない、いや"信じるな"前原圭一ッゴメンな、レナ、魅音。俺は二人が鬼に蝕まれるのを止められなかったッ!一番近くにいた!止められた!仲間だと思ってた!いや、今も思ってる!だから俺が終わらせる! ぅうおぉあぁああぁぁああぁあッ!!!! そばにあった金属バットに手ヲカケル…… ――――レナサイド―――― 最近圭一くんはとにかく元気がなかった。 それだけじゃない、だんだん冷たくなっていった。指を詰められたし、酷いことも言われた。 私だけじゃ無いよ、魅ぃちゃんも。 魅ぃちゃんは泣いてた。 ――私は圭ちゃんを怖がらせたくなかっただけなんだよ…。っく、でも、そんなことしないほうが良かったのかな…? 圭ちゃんに嫌われちゃったよ…うっく…―― ――でも圭一くんは具合がすごく悪いのかもしれないから、もう少し待ってみよ?ね?―― やっぱりそうだった。 やっと追い付いたと思ったら、圭一くんは道に倒れていた。 「魅ぃちゃん……!大変だよ!圭一くん、倒れてたよ!」 「えぇっ?あ、あたしもすぐ圭ちゃん家行くよ!」 450 :アナザー鬼隠し其の三:2006/10/23(月) 01 52 31 ID Vqaz3wvW 「……圭一くん、しばらく休んだ方がいいのかもしれないね」 「うん……じゃあ何か圭ちゃんを元気づけるような事してあげようか!」 「うん、いいかも。じゃあまた後でね!」 それで魅ぃちゃんがマジックを出したら……圭一くんの様子はおかしくなった。 叫びながら、私を振り払い、金属バットで魅ぃちゃんを思い切り殴った。 ……鈍い音がした…… ――――圭一サイド―――― やつらは抵抗を試みた様だったが、そんなものはあまりにも非力ッ ……なんだ、こんなに簡単に捩伏せられるなら、もっともっと早くに。 魅音の姿をした鬼は、最初の一撃で頭から血(赤い色だというのは意外だった)を流して、時々唸りながら気絶していた。 しかし……レナの方は両手を広げながら、まだ襲ってこようとする。 ナメルナヨ、いくらお前が鬼でも、俺は丸腰じゃない! それを理解したのか……なかなか仕掛けてこない。 まだまだ俺は冷静だが、やつも少しは頭を使うようだった。 レナの姿をしている時点でなかなか戦略的だと思う。このせいでなかなか抵抗できなかったのだなと分析した。 しかし……俺に殴られながらも、まだ何か呪詛を吐きながら襲ってこようとする 451 :アナザー鬼隠し其の四:2006/10/23(月) 01 54 28 ID Vqaz3wvW んだぜ、なんて恐ろしい…… ふと思う。 もう、本物のレナは戻ってこない。 じゃあ、わかってるよな、前原圭一?幸い、やつは弱ってる。 ……ドウセ壊スナラ、徹底的ニ…… あぁ、なんだ、識ってるじゃないか、もっともっと効率的で、俺になら出来る、壊シ方…… ――――レナサイド―――― 圭一くんは凄い形相でいきなり私を押し倒した。抵抗できない……! そして私の襟首を引っつかむと、凄い力で制服を破いた! 「け、圭一くん!レナは何も恐くないよ!信じて…きゃうッ」 ブラの上から胸を鷲掴みにされ、鎖骨から首筋に向かって生暖かい舌が這う。 そのまま強引に唇を奪われた! 「ん……にゅ……うぅッ…………」 息が出来ない。抗えない。そうしてる間にも圭一くんの手は、ブラの上でなく、中になって、もう外れかけている。 「んはぁッ……はぁっはぁっ……圭一くん……いやッ…助け……ッ、魅ぃちゃん助けて……!」 魅ぃちゃんは、死んではいないようだけど、気絶したままだ。 足掻いても足掻いても、のしかかられて動けない。 あまりにも強引に暴れたため、圭一くんのシャツのボタンが弾けた。剥き出しになった素肌と素肌が擦れあう。 452 :アナザー鬼隠し其の五 :2006/10/23(月) 01 56 55 ID Vqaz3wvW ふと、こんな時なのに思った。 圭一くんにキスされても嫌じゃなかったな…… その時、乳首が敏感に擦れを感じた。 「……はうっ……は、はあっ……信じて……圭一くん……レナ、もう動かないから!圭一くんを困らせないから!」 嘘だ、動かないんじゃない、動けない。 もう、これだけで身体は火照って、とろけそうになっていた。 圭一くんは、押し倒してからは何も言わなくなっていた。 ――――圭一サイド―――― しばらく柔らかな胸を虐め続けた。 それでも口は休ませずに、無数に赤い跡を残すと、もうレナは抵抗しなくなっていた。 息を荒くして、それでもまだ何か呟いている。 どくん、どくんと心臓が高鳴る。 背筋を冷たいものが走る。 あれ…あれ……?何か俺は間違ってないか? 違う気がする。何が?わからない。 俺は、鬼に対して罪悪感を抱いている……? なぜ?殺そうとしてるんだぞ?だから壊すんじゃないのか? じゃあなぜ俺は戦ってたんだ?日常を取り戻すためじゃなかったのか? 今からでも日常は戻ってこないだろうか? 453 :アナザー鬼隠し其の六:2006/10/23(月) 01 57 43 ID Vqaz3wvW 魅音を見た。 頭から血を流して、倒れていた。 俺ガ殴ッタ レナを見た。 上半身は曝されて、目に涙を貯めていた。 俺ガ曝シタ 俺ガ間違ッタ……? 「ふ…………はははははははははッ!!ハハハハハハハハハハハッ!!!! もういいッ!何もかも!どうでも! 壊してやる!そうだ俺が!終わらせてやる!」 もういいよ……楽になろうぜ…… ……お前を、犯す。 ――――レナサイド―――― 「っ!?」 私はいまだかつて、こんな顔をした人間を見たことがない。 血走った目で、見下される。その目は人間の目にあらずして……人間に向ける目じゃない。 人間に向けられた目じゃない以上、普通は人間である私達には解釈できないもの。でも、はっきりと解った。 いや、この状況で解らない方がどうかしている。 私は………………犯される。 解っているのに動けない。がくがく、と膝は言う事を聞いてくれない。 かちかちかちかち、と頭に響く。私の奥歯の音だ。 その場で硬直していると、魅ぃちゃんが「んん……」とうなった。 注意と、何よりも視線が逸らされる。少しだけほっとした自分に気がついた。 圭一くんはゆらり、と音のした方にまるで条件反射のように顔を向けると 「……ああ、こいつも忘れちゃいけないな……」 と言って、私の破れてぼろぼろになった制服を手に取ると、細く裂いて、 その紐で魅ぃちゃんの手首と足首を、見てるだけでもきつすぎると解る位に縛った。 478 :アナザー鬼隠し其の八 :2006/10/25(水) 01 21 13 ID 5h5SJiUC 私は動けない。魅ぃちゃんが危ないかもしれなくても、あの視線がまた戻ってくるなんて耐えられない。 最後に、布団のシーツの端を口に詰めている最中で魅ぃちゃんが目を覚ました。(あぁ、遅かった) 最初に自分の状況と眼前の圭一くんに驚き、次に半裸で呆然とする私に気付き、 「んんっ!?んーッ!ん、んっ!?」 ああ、もしこれが外国語や、まして宇宙人語だったとしても、意味だけは万国共通で通じるな、と思った。 ――――圭一サイド―――― さぁ、もう抵抗してこないレナと、きっちり縛り上げた魅音。 ……どうしてくれようか。 そういえば、レナを犯そうとした時にちょうど起きやがったんだ、コイツは。 そのタイミングを狙ったに違いない。でなきゃ、そんな都合良く邪魔が出来るかよ。チッ、つくづく策士な野郎だ。 さて、続きをするか……? いや、それよりも、魅音を見ていると、もっと面白い事を思い付いた。 最近ずっと直帰だったからな。溜まった分を楽しもうじゃないか。 「なぁ、魅音。そういえばお前、部活しに来たんだったよな。」 縛られて転がされながらも、目を伏せ、うなづいた。 479 :アナザー鬼隠し其の九 :2006/10/25(水) 01 27 41 ID 5h5SJiUC 「……今日の部活は俺が決める。ルールは簡単だ、昔話のジジイとババアも出来たんだからな、部活メンバーなら問題ないだろ?」 レナは前を隠したいのか、うずくまりながら様子を伺う。 ……なんだよ……?仲間同士の部活だぞ?もっと楽しそうにしろよ、なぁッ!? 「なっ、何をするのかな、かなぁ?はぅ……ぅ……」 なかなか久々に楽しくなって来た…… やはり部活はこうでないといけない。 沙都子や梨花ちゃんがいないのは残念だが。 「簡単だ、今から最後まで黙ってりゃいい。声をあげたやつ2人は罰ゲームだ。いいな?」 さぁ、存分に楽しもうじゃないか、この夜を。 ―――――――― ――――レナサイド―――― しぃんと静かな部屋には水音が響いていた。 圭一くんの口から漏れる音だ。 私の身体のあらゆる所、唇や首、胸やその先端。上半身を中心に、唾液でべたべたになって、ひんやりと冷えかけていた。 お互いに服は脱げてしまった。 圭一くんの口からは、銀糸が絶え間無く光り、 私の口からは、荒い吐息が漏れるだけ。 もうどれくらい経ったのかわからないほど――いや、実際はそんなに経っていないのだろうか――頭がぼやける。 魅ぃちゃんはずっと目を堅くつむっているけど、聞こえる淫らな音は防ぎようが無くて、声は出せなくても啜り泣いていた。 『レナが犯されるのが耐えられない』から? …………『圭一くんが他でもない、レナを犯す』から? 気がついた。犯されているのにも拘わらず、冷静な自分に。 違うね。冷静じゃないわけが無いじゃないか。恐怖で狂ってしまいそうだ。 でも、それ以上に圭一くんだって何かに怯えてる。今この瞬間も。 こんなに必死になって、子供のように、純粋に甘えてるみたいだ。 496 :アナザー鬼隠し其の十一 ◆T2gba4XHVE :2006/11/01(水) 01 02 47 ID YjJrSbXk 書き忘れましたが 479の続きです あは、あはははは。かぁいいね、圭一くんは。 守ってあげるよ。レナが守ってあげる。 かぁいいから、かわいくて可愛くて、愛しいから。 怖がらなくていいんだよ、レナが受け止めてあげる。 それが伝わったのか、圭一くんはぴったりと動くのを止めると、真正面から私の顔を見た。 声が出せないから、特によくわかった。 さっきとは違う目、何かを求めるような、そんな目だった。 …………あれ?私なんでこんなにドキドキしてるのかな、かな? そっと圭一くんの胸に触れると、同じ早さでどくん、どくん、と波打っていた。 あはは、可笑しいよね?ドキドキが感染しちゃったのかな? 次の瞬間、ぎゅっ、と抱きしめられた。 497 :アナザー鬼隠し其の十二 ◆T2gba4XHVE :2006/11/01(水) 01 03 58 ID YjJrSbXk ――――圭一サイド―――― 最初はこちらが攻めてるんだって思ってた。 でも、違ってた。 後に引けなくなって、自分自身では取り返しがつかないことに怯えていた。 レナはそんな俺を解ってくれた気がした。 全身に俺の匂いを擦り付けられて、それでもそんな目で俺を見るな。 どんなに壊そうとしても、レナは壊れない。 敵わない、と思った。そんな強さが欲しかった。 華奢な身体を抱きしめて、首元に軽く犬歯を立て、歯の間から素肌を愛撫した。 ぴくん、と小さく跳ねるレナ。それでも声はここまでずっと堪え切っている。 熱くなったレナの吐息が、今度は俺の耳元をくすぐる。 「…………ッ!」 さらに強く抱きしめる事で堪えた。 肌が触れ合うだけでも息が荒くなる。柔らかな胸の感触と、先端の固い感触が、俺の胸元を刺激する。 498 :アナザー鬼隠し其の十三 ◆T2gba4XHVE :2006/11/01(水) 01 04 44 ID YjJrSbXk 抱きしめた腕を少しずつずらして、片方の指先で肩から背中の中心まで、 もう片方で、腰から肩甲骨まで、ほんの少し食い込むくらいの強さで滑らせた。 レナも耐え切れなくて、俺にぎゅううっ、としがみついて、肩にがむ、と噛み付いた。 ――――密着感。お互いにうっすらと脂汗が浮かび、さらにみっちりと肌に吸着感があった。 既に下腹部の熱さも隠せない。それは、レナのちょうどおへその下辺りで月光を跳ね返し、先端を光らせていた。 ―――――――― ――――レナサイド―――― 「もうやめてよッ!圭ちゃんやめて!!」 いつの間にか口の詰め物を剥ぎ取った魅ぃちゃんが、叫んだ。 顔はもう涙でぐしゃぐしゃだった。 あぁ……珍しい。魅ぃちゃんがビリだ。 圭一くんは、無言のまま一旦体を離して、机の横に落ちていたゴムボールを拾うと、 魅ぃちゃんの側に行き、前髪を思いっきり引っつかんで、上体を起こした。 転がされた視点よりも、はるかに私と圭一くんが見やすくなる視点。 黙って見てろ、って意味だ。 「そ……やだッ!ちょっ、やめ……ぁ……がっ!?」 そのまま顎を無理矢理こじ開けて、ボールを詰める。 さらにその上からシーツとガムテープを何重にも巻き付けた。 顔は殆ど隠れてしまったが、目と鼻は塞がれなかった。 口の端から唾液が伝って、私服の胸元に染みが広がっていく…… 私はと言うと、支えを無くして、ぐったりと壁に寄り掛かっていた。 そういえば、魅ぃちゃんも圭一くんが好きなんだっけか。 頭の中で違う感情が噴き出すのを感じた。 圭一くんは無言のままで戻ってくると、いきなりのしかかってきた。 互いに手を握り合う体勢。 「……はぁ……は……はぁ」 生めかしい息遣い、筋肉の感触。 自分自身の腹部にくっつくかと言わんばかりに、反り上がったものの先端が、ぬるりとおへそに入った。 ……ぎゅううッと手を握る。 圭一くんも同じだった。 快楽を感じるほど、それはそのまま握る強さになった。 583 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 42 20 ID 5urxqvwT ――――圭一サイド―――― たまたま先端に走った電撃が、体中を貫く。うめき声をなんとか噛み殺す。 レナはぐったりと薄目を開けて、されるがままだった。 温かそうな舌が覗く唇を塞ぐ。 そのまま舌をからめて思い切り吸うと、俺の口の中でとろけるような感触がした。 激しく舌を弄ぶ間にも、胸にあった手は腰、下腹部、そしてその場所に触れる。 ……ちゅくっ、ぴちゃ、くちゅっ レナがビクンと跳ね、目が見開く。俺の舌が根元から持って行かれた。 握ったままの左手がきつく握られる……! 俺はかなり潤っていた事にも驚いた。こんなに濡れるとは思わなかった……。 そのままゆっくりと中指を割れ目に挿れていき、親指で外周をなぞる。 本来入るものよりもずっと細い指は、十分な潤いが助けになって、簡単に飲み込まれていく。 親指に、こりっとした硬い突起が当たる。 左手が握り潰されるかと思うくらいにレナは感じて、そこから逃れようと腰を激しく振った。 親指は滑ってそこから外れたが、今度は中に入り込んでいる中指が、必然的に中を擦ることになる! 繋がったままの舌が、必死に堪える喉の震えまで、敏感に感じ取った。 中指が締め付けられる……! 次の瞬間、ぴくっ、ぴくっ、と指に感じる収縮。どうやら軽くイッたらしかった。 レナの自由な左手が掛け布団の一部を握り締めた。 「……はッ!……はふ……はぁ、はぁ……」 お互いに塞いでいた口を離す。 最後に舌を離した時には少し酸欠だった。 584 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 42 55 ID 5urxqvwT ――――レナサイド―――― 足ががくがくと震え、下腹部が熱かった。 圭一くんの指が入ったままで軽く達してしまい、指の感触からバレバレだったらしい。 恥じらいと異物感が一層身体を敏感にする。 しばらく放心していると、圭一くんが中を"掻き混ぜた" ……くちゃ……ぴちゅ……ぐちゅ、ぐちゅ…… 「…………っぁ……ッ!?」 体が悲鳴をあげ、無意識にきゅうぅ……と指が動かないように締め付ける。それでも細い指が止まるほどではない。 自然にもがき、喘ぐ。叫びたい衝動を引っ込める。 「……ッ……ぅ…………はぁ…んッ……」 ギリギリだった。声をあげてると指摘されたら言い返せない……。 「……ふは……く……ふぅぅうッ……」 魅ぃちゃんの方から粗い吐息が聞こえる。 ちらっと見ると、真っ赤な顔を俯かせた魅ぃちゃんが小刻みにふるふると震えている。 既に自分の唾液で服はかなり濡れていたが、よく見ると全身からの汗も原因のようだった。 まさか魅ぃちゃん……私が圭一くんに犯されてるのを見て感じてるの……? 圭一くんはもう魅ぃちゃんは眼中になかった。 魅ぃちゃんに気を取られている内に、ぬぷッといきなり指が抜かれる。 それだけでも不意打ちだったから相当に感じる……!歯を食いしばって耐えた。 替わりにおへそからの硬い感触が消え、先端はさっきまで指があった位置にあてがわれた。 間髪入れずにゆっくりと入っていくが、さっきよりもずっと太くてギンギンに硬い。 潤滑があるとはいえ、痛みと違和感だけが押し寄せる。 吐息が混ざりあって、誰の出したものかわからなくなっていた。 互いの下腹部が当たって、ようやく限界まで入ったのだと気付く。 あ……今、圭一くんと、ひとつなんだ…… 585 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 43 41 ID 5urxqvwT ――――圭一サイド―――― 限界の奥まで入ると、濡れに濡れて冷えた外部と違って、温かかった。 今の俺は(多分レナもそうだろうが)少しの刺激にもかなり敏感になっていた。 やはりそれは、初めて体験する悦びの感情や、裸体という視覚だけじゃなく、純粋に、繋がった安心感と愛しさが大きかったんだと思う。 お互いに初めてだから、どうしたらいいのかわからなくて、動きが止まってしまった。 ……とくん、とくん……とくん…… 一つになった鼓動さえ聞こえるくらいに静まり返った。 いや、 「……っくんっ……ぁふ、ぃっ、いっ……」 俺とレナをオカズに、魅音がずっと悶えていたことに今気付いた。 既に普段からは想像もつかないほど、乱れた表情だ。 こういうのは、してる本人よりも、それを直に見せられた方が余計に感じるのかもしれないな。 噛ませたシーツより口を開けているから、はっきりとした嬌声が響く。 顔は真っ赤で目は固く閉じ、折れるのではないかと思うくらい、後ろにのけ反る。 魅音は自分の股間を床に押し付け、腰を激しく振り、ついに 「……あぁッ!……圭ちゃ……圭ちゃああん!! ぃ、見ないでッ!お願いッ!……あウッ!?…… ……ひぁ……ぁぁあぁあああぁぁあッ!!! 見ないでェ!あぁッ!あっ……いやッ!!」 懇願も空しく、俺とレナにしっかり見られながら、独りきりで絶頂に達したようだった。 一気に力が抜け、その場に崩れ落ちた。 恍惚の表情で、大きな呼吸を繰り返す。 もはや、見られながらイッたことすら快感なのだろうか……。それとも、そんな事すらどうでもいいのか……。 『こういうのは、してる本人よりも、それを直に見せられた方が余計に感じる』 今度はこちらがそれにあてはまる立場になった。 レナも今ので相当発情したらしく、くいっ、と腰を軽く振った。レナの動きがダイレクトに伝わる。 それに反応してビクつく俺の動きが、今度はレナを擦る。連鎖反応だった。 586 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 44 19 ID 5urxqvwT ――――レナサイド―――― 「はぁっ、は……はあっ……はあッ!」 ぐちゅ、ずちゅ、ちゅくッ、……ぴちゅ いつの間にか私たちは夢中になっていた。 もう圭一くんしか見えないよ……。 それでも未だ声をあげることはなく、妖しい音が一層身体を熱くした。 最初は違和感ばかり感じていたのに、だんだん馴れてくると、自分の気持ちいい場所や、圭一くんの形がわかってきた。 一度取り付かれたらその場所ばかりひたすら擦った。 特に硬くて熱い所を重点的に擦りあげた。 右手は砕けんばかりにずっと握られていた。圭一くんもだんだん激しさが増す。 腰だけでなく、空いてる右手や口で、常に身体のどこかに接触していた。 身体は熱い……焼け溶けてしまいそうだ。 中から貫かれたものが一層熱い存在感をもって突き上げてくる。 「…………ぅあ……っく」 もう叫びたい。解放されたい。圭一くんと…… 殺されたっていいよ。圭一くんになら。 気付いたから。全てをあげられる。 …………だから、……ね? パン、パン、パチュ!パチュッ! 柔らかな腰の丘が激しくぶつかり合う。 ――上り詰めていく感覚 ――――チリチリと焼けていくような結合部 ――――――一瞬の極限状態。 圭一くん圭一くん圭一くん圭一くん圭一くん 圭一くん圭一くん圭一くん圭一圭一圭一ッ!! 「うぁあ!レナッ!イく!イくっ!イくッ!!が……うあぁぁああ…………ッ!」 「ぁ……ぁぁああぁぁッ!!圭……圭一くん!!圭一ッ!!!!」 真っ白な頭の中で、波打つ繋がり……! びゅくっ!びゅくっ!と熱い塊が脈打ちながら内部を汚し、犯す。 「あ……熱ッ!中が……ぁ……すご……な、中がぁ……!」 「レナぁ……あ、きもちい……くあぁ……ッ」 ぎゅううッと足を絡め、左手の爪は圭一くんの肩に食い込む。 その力以上に圭一くんは私を抱きつぶす。 587 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 45 07 ID 5urxqvwT ――――圭一サイド―――― 実際出したモノはそんなに大量ではなかったように思う。 それでも出し切って数十秒はレナの中で暴れ狂っていた。もう自分の意思で止めようがない。 愛おしさを押し付けるように、力いっぱい抱きしめた。 イッた瞬間は絶頂感以外に何もなかったのに、ピークが終わると一気に外界の生々しい感覚が襲ってきて、異常な暑さや上がりきった呼吸を実感した。 「はぁ!はあっ!は、……はあッ!」 … …… ……… とっぷりと暮れた中で、少しずつレナから出ていく。 ぬぷ、ぷちゅ……っぷちゅ、ぬぽっ 出した瞬間レナが「あんっ」と艶のある声を発して肢体を揺らした。 成長途中の胸も遅れて揺れ動く。 レナは全身ぐしゃぐしゃで、そのいで立ちが余計に悲壮感を伴って、妙にそそり立たせるものがあった。 俺が貫いていた秘部からは、白濁に朱が混じったものが流れ出ていて、畳の上に粘度の高い水たまりを創っていた。 「……レナ。」 「圭一くん……。」 潤んだ目で見上げるレナと生まれたままで抱き合い、唇を重ねる。……しばらくそのままだった。 離したくなかった。 魅音はぐったりとして、動かなくなっていた。 胸元と股間はすごい染みだった。 既に部活とか罰ゲームとかはどうでもよくなっていた。 放っておこう。 落ち着きを取り戻して、ズボンとシャツを引っ掛けると、妙にこっ恥ずかしくてレナの顔がまともに見られない。 「……服、破いちまったな。悪りぃ。」 などと関係のない言葉が漏れる。 「ん、ううん。いいよ。」 「俺のシャツでいいなら着るか?そのままってワケにもいかねぇよな。」 当たり前だ。 下着とスカートは無事だったものの、上半身はブラのみで、さっきまで俺に裸体をさらしていたにもかかわらず、少しだけ斜め向きで前かがみなレナだった。 「はう、圭一くんのTシャツ……」 588 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 45 46 ID 5urxqvwT ――――レナサイド―――― 圭一くんのシャツはちょっと大きくて、圭一くんの匂いがした。 それだけで包まれてるようで、ぽかぽかした。 圭一くんは何か決心した様子で言った。 「下、ずいぶん荒らしちまったんだ。片付けてくるな。」 そんなの、その場しのぎだってわかってる。 「レナも手伝うよ……ふわっ」 立ち上がった瞬間にふらついた。ぼすっ、と圭一くんは受け止めてくれて、 「フラフラだろ。ちょっとここにいろよ。すぐ終わらせるから。」 「………………うん。」 そうだね、ちょうどいいや。レナはやらなきゃいけないことがあるんだよ、だよ。 圭一くんが階下に降りると立ち上がって、魅ぃちゃんのところに行った。 「……魅ぃちゃん?聞こえてる?」 「……………………」 「魅ぃちゃん?」 「あ、レナ…………あ、ぁああぁあッ!……私、イッちゃった……!圭ちゃんの前で! ど……どうしようッ!うあぁあぁぁああ!!!!」 「……そうだね、魅ぃちゃんはレナが圭一くんに犯されるの見て、助ける前にイッちゃったんだよね? 凄かったよー、魅ぃちゃん。レナも圭一くんも必死に耐えてたのに、上級生の魅ぃちゃん一人ハァハァ言ってたしね。」 「違ッ……いやあぁああぁぁッ!」 今さら羞恥心が爆発したらしい。……遅いよ。 そう、これこそが圭一くんの腕の中で園崎魅音に対して沸き上がった感情。 「ねぇ、魅ぃちゃん、こんなの遠回しに言っても仕方ないから、はっきり言うね。 魅ぃちゃん、圭一くんの事諦めてくれるかな、かな。」 「……え、レナ、……何を……?」 「……圭一くんさ、一人でハァハァ言って、一人で勝手にイッちゃった魅ぃちゃん見て、どう思ったんだろうね? はしたない娘だとか、いやらしいとか、そう思ってると思う?」 「あ……あぁ…………う」 恥辱にまみれた顔。ふーん、まだそんな顔する余力があるんだ……。 「そういうの、『期待』って言うんだよ、だよ。 圭一くんは魅ぃちゃんの事なんかカケラも思ってないんだから。」 まあ、全く思ってない、なんてことはないんだろうけど、 少なくとも私に夢中になってからは、魅ぃちゃんなんか眼中にもなかったしね。 「そ、そんな……あ……あぁ……レナぁ……」 もう後は言葉にならない。 その場に崩れ落ち、ぶつぶつとうわごとをつぶやくのみだった。 …………ばいばい、園崎魅音。 589 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 46 21 ID 5urxqvwT ――――圭一サイド―――― 台所の散らかったゴミを片付け、針のメモを剥がし、ガスコンロで燃やした。 一方で、片付ける、と言っておきながら、玄関から俺の部屋までを徹底的に荒らしまくった。 少しでも襲われたようにするために。 行動が筒抜けの雛見沢でここまでやってしまった以上、いつか必ず警察は来る。 雛見沢に必ず敵はいる。それを伝える必要があった。 一通り終えると、ふーッと息をつき、頭を冷やす。 そういえば、レナが 「はう、魅ぃちゃん、やっぱり監督にみてもらった方がいいかな、かな」 とか言ってたな。 レナや魅音は力で押さえ込めることがわかったんだ。今となってはどうでもいい。 これから先、二人に怯える必要はないだろうが、必ず村、少なくとも『監督』からの報復があるだろう。 つまり、事が発覚する前に逃げ延びなければならない。 どこに?いや、殺されるよりはマシだ。どこでもいい。 レナと魅音を消す事も考えたが、ギリギリの所でやめた。 学校から帰ったままの服装だったから、ポケットには、もしもの時の為と言っておきながら、出番が全くなかった財布が入っている。 靴を履き、外に出る。風が気持ちいい。 自転車のスタンドを外していると、じゃりっ、と背後で地面を踏み締める音。 …………レナだった。 永遠に長い数秒を無言で見つめあう。 レナは無表情だった。ははっ、俺はどんな顔してるんだろうな。 レナの方からざあっと風が流れて、ようやくレナが口を開いた。 「……おいて行くの?」 意味はわかっていた。 いや、例えそういう意味じゃなかったとしてもいい。 ずっと、居たんだろ? だから俺はこう言うんだ。 「……背中、空いてるから。」 590 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 46 53 ID 5urxqvwT ――――レナサイド―――― 自転車が夜風をきって進む。 私は後ろの荷台に横座りして、圭一くんの背中にしがみついていた。 『雛見沢を離れるとオヤシロ様のお怒りにふれる』 そんな恐怖もあった。 しかも、自分が祟られるかもしれないだけでなく、圭一くんまで祟られる可能性まで出来たわけだ。 あはは、じゃあ私たちは祟られ仲間じゃないか。 大丈夫だよね。だって ずーっと圭一くんといるから。 「圭一くん、私たちは、大丈夫だよね?」 「え?保証はできないぜ。金もそんなにあるわけじゃないしな……」 圭一くんにはわからないか。まあいい。 なにかあったら私が圭一くんを守ろう。 「……でもな、レナだけは守るよ。」 「…………え?」 「もし、世界が全部敵になっても。いや、そん時は大人しく観念するかもしれないけどさ……まぁ、ちゃんとレナだけは信じてるから。 だから……な。行けるとこまで行かないか?ダメだったとしても、その時も一緒だろ?」 「………………」 圭一くんは知らないはず知らないはず。 だからこれは、オヤシロさまの祟りとは関係なく言った台詞だろう。 それでも、涙がこぼれた。 初めて『助ける』って言ってくれた人だったから。 腕をまわし、抱きついてから背中に頬を押し付ける。 「……圭一くんの背中、あったかいね。はうー。ばふばふ!」 「んあ?くすぐったい……!ちょ、おい、こら!コケるって!」 よろよろとふらつきながら進む。 ガクンと揺れ、砂利道から舗装道路に変わる。雛見沢を出たサイン。 坂道を一気に下る。 あとはもう知らない! 591 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22 47 27 ID 5urxqvwT ■事件報告 昭和58年6月23日××県鹿骨市雛見沢にて 傷害、失踪事件が発生。 被疑者は前原圭一(1X歳) 被害者はクラスメートの竜宮礼奈(1X歳)、園崎魅音(1X歳)。 また、前原圭一と竜宮礼奈は事件後失踪。 園崎魅音は全治4週間の頭部外傷。 竜宮礼奈については外傷は不明。 ただし、血痕等検出されなかった為、外傷はほぼ無いと思われる。 □鑑識結果から推測される事件概要 被疑者は23日夕方、被害者二人を自宅に呼び寄せ、金属バットで被害者2名を殴打。 園崎魅音をガムテープ等で拘束、窓際に放置。 また、体液の痕跡や毛髪等から鑑みて、竜宮礼奈は被疑者に強姦された可能性が非常に高い。 その後、被疑者は竜宮礼奈を誘拐。逃走には被疑者の自転車を使用したものと思われるが、 雛見沢一帯は砂利道が多く、タイヤ痕は発見できなかった。 被疑者自宅は玄関から被疑者の自室にかけて荒らされた形跡があった。 しかし、発見された毛髪等は、被疑者と当時不在だった両親のもののみだったため、 被害者と争ったものではなく、被疑者が意図的に荒らしたものと断定。その真意は不明。 また、被疑者の自室の壁時計裏から被疑者直筆のメモが発見された。 以下はその内容。 私、前原圭一は命を狙われています。 何故、誰に命を狙われているのかはわかりません。 また、現場に居合わせていた園崎魅音から重要な手掛かりが得られるかと思われたが、 精神的なショックが強く、今日まで事情聴取に応じられる精神状態にない。 医師の診断によると、今後長期的な治療が必要とのこと。 平成19年現在、失踪者2名の消息は未だわかっていない…… ――――終―――
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/229.html
わたし、圭ちゃんにとって、なんなのっ!! ねえ? 圭ちゃんにとって、わたしはなんなの……単なる、お友達なの? ねぇ、教えてよ!! 圭ちゃんにとって、わたしはなんなの!? 圭ちゃん、圭ちゃんの方から、わたしにキスしてくれたことないじゃないっ!! 圭ちゃんの方から、わたしを抱き締めてくれたことないじゃないっ!! わたし、圭ちゃんにいっぱい、アプローチしたのに……。 それでも圭ちゃんは気付いてくれなくて……。あの図書館でのことは、わたしの精一杯の勇気だったんだよ…… なのに、圭ちゃんは答えを出してくれなかった……。わたし、怖くなった。 もしかして、圭ちゃんは、わたしのことなんて、どうでもいいと思ってるんじゃないかって。 わたしは、だから怖くなった。『好き』って一言を、圭ちゃんに言えなくなった。だって、拒絶されたら怖いもんっ!! わたしの気持ちは、鬼隠し編の時から変わってない。だけど、圭ちゃんの気持ちは、わたしにはわからなかった。 わたしは、圭ちゃんとは撲殺の思い出しかもってない。だから、圭ちゃんとの新しい思い出を作ろうって、わたし、必死だった。 わたしも昔のわたしじゃなくて、新しい自分に変わろうって必死だった。圭ちゃんの好きな女の子になりたいって思った。 でも、どんなに頑張っても、圭ちゃんがわたしをどう思っているのかわからなかった……。わたし、こんなに圭ちゃんのことが好きなのに…… もしかしたら、わたしのこの想いは、圭ちゃんにとって迷惑なものなのかもしれない。 そんな風に、わたしは考えるようになってきた。だから、やっぱりわたしは圭ちゃんと友達でい続けようと思った。 圭ちゃんにとって、わたしってなんなのか……。それを考えるだけで、怖かったから。友達なら、こんな想いをしなくてもすむと思ったから…… わたし、このままでいいと思った……。わたし、このままでもいいと思ったのに…… でも、詩音達がバカップルになって、わたしは本当に一人ぼっちになって……。そしたら、このままじゃ嫌だっていう気持ちが湧いてきて……っ そして、やっぱりわたしは、圭ちゃんのことが忘れられないんだって思ったの。思いが抑えられなくなってきちゃって……っ だって圭ちゃんは、わたしの初恋の人なんだもの……。ずっと、ずっと好きだったんだもの…… わたしは……わたしは……っ。圭ちゃんのこと、わたし、鬼隠し編の頃から大好きだった。 だから鬼隠し編の頃、圭ちゃんに仲間じゃないって言われたとき、すっごく泣いたんだよ。すっごく泣いたんだから……っ。 でも、圭ちゃんとは笑顔で付き合いたいと思って。好きだったから、圭ちゃんにわたしの笑顔を覚えていて欲しかった。 そして、いつかまた、圭ちゃんと遊べるって思って……。 だからわたしは、圭ちゃんのお見舞いのあの時、精一杯の勇気を振り絞ったんだよ。 落書きしようと悪戯したよね。わたしにとっては、あれは精一杯の勇気だった。 もしかしたら、圭ちゃんともう遊ぶことはないかもしれない。でも、わたしはそうしても圭ちゃんが好きだった……。 圭ちゃんとの繋がりを消したくなかった……っ。だから、悪戯をしたんだよ。 あれは、圭ちゃんにとって、ささいな悪戯だったのかもしれないけど……。わたしにとっては、とても大切な悪戯だったの……っ たとえ嫌われても圭ちゃんとの関係を、唯一、繋げてくれる悪戯だったから……っ。 圭ちゃんがあの悪戯を受け入れられなかった時、わたしは本当に悲しかった。だから無言で殴られたんだよ……っ でも……。本当に長かった……。圭ちゃんとの再会までの時間は、わたしにとっては本当に長かった……。わたしは、一生懸命におはぎを作り続けた。 いつか、このお菓子が圭ちゃんの舌に届くんじゃないか、って…… でも、世界を経るにつれて、こんなことをしても、意味がないんじゃないかって思えてきた……。 だって、こんな小さなおはぎの味なんて、こんな大勢の人がいる世界で、圭ちゃんの舌にだけ届くなんてありえないもの……っ それでも、わたしはこのおはぎにすがるしかなかった……。あの悪戯にすがるしかなかった。 わたしにとっての、圭ちゃんとの接点。それは、このおはぎと、あの悪戯しかなかったから……っ そして、何度目のループのとき……、この世界に移ってきた時……。わたしの願いが、ようやく届いた…… 分校の教室で……。圭ちゃんが立っていた……。圭ちゃんは最初、わたしのことがわからなかったみたいだけど…… わたしには、すぐにわかった。心臓が張り裂けそうだった。心が……飛び出しそうだった。 そして、これが最後のチャンスなんだって思った。神様がくれた、最後のチャンスなんだって。 わたしの気持ちを圭ちゃんに伝える、神様からの最後のチャンスなんだ、って……っ だけど、圭ちゃんは、昔と一緒で、わたしの想いには全く気付いてくれなかった。だからわたしは、圭ちゃんに行動で知らせようと思った。わたしの想いを…… でも圭ちゃんにとって、わたしはいつまでも、学校の親友のままだった。わたしにとっては、精一杯の勇気だったのに……。 圭ちゃんはわたしのそんな心に、気付いてくれなかった……っ だから、わたしは怖くなったの……。もしかしたら、わたしのことを、圭ちゃんはなんとも思ってないんじゃないか……。だから、最後の賭けだった……っ 図書館での勉強会……。でも圭ちゃんはやっぱり、何もわたしに、示してくれなかった…… わたし、本当に怖くなって……。圭ちゃんの気持ちが、わからなくなって。だからこのまま、親友の関係でいいと思った…… でも、詩音達がバカップル化して…… ……わたしにだって、わかってた。圭ちゃんが、鬼隠し編の時とは違うってこと。 でも、わたしには鬼隠し編の時の圭ちゃんの思い出しかなかったんだもんっ。 悟史と詩音みたいに、症候群の治療中から今まで、ずっと一緒にいられたわけじゃなかったんだもんっ 圭ちゃんとの空白との時間……。それを取り戻そうと、わたしは必死だったんだよっ そして、わたしも変わろうと必死だった。過去のわたしじゃなく、あたらしいわたしになろうと必死だった そうすれば、圭ちゃんはわたしに振り向いてくれるんじゃないか……。 親友のわたしじゃなくて、新しいわたしなら。圭ちゃんは振り向いてくれるんじゃないか、って思ったの……っ だから、詩音のふりだってしたんだよっ。わたしも、変わろうって……っ。昔のわたしじゃなくて、新しい自分に変わろうって。 だけど、それでも圭ちゃんはわたしを見てくれなかった……っ。圭ちゃんは最後まで、わたしを見てくれなかった……っ 嫌いなら嫌いって、はっきり言ってよ……っ!! わたしに気のあるそぶりを見せないでよっ!! 今、ここで、わたしのことが好きなのか、答えてよぉ……っ そうしないとわたし、圭ちゃんのこと、いつまでも想い続けちゃうじゃない……っ!! 苦しいんだから……っ!! 想い続けているのは、とっても苦しいんだから……!!
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/313.html
「…………いてぇ」 ギシギシとベッドのスプリングが軋む。 あー、こんな事になるならプロレスの話題なんて振らなきゃよかった。 ……そもそも詩音の家に遊びに来たこと自体が間違いだったのかもしれない。 「で、これがバックドロップです。さっきとの違い、分かります?」 知るか、そんなの。 分かるのは俺が痛い思いをしているという事だけだ。 「……俺が悪かった。もうプロレスの投げ技なんてどれも似たようなもんだ、なんて言わないからやめてくれ」 「まぁまぁ、そう言わずに。次です。これがフロントスープレック……きゃっ!?」 詩音は両腕で俺を抱きかかえ、投げようと持ち上げた瞬間に足を滑らせた。 バランスを崩した俺の肘が、詩音の顔面に……入れさせてたまるかッ! とっさに身体を捻り、ギリギリで最悪の事態を回避する。 「……あ……あっぶねぇなぁ!! あんまり調子の乗ってると、こういう事になるから……って」 詩音がぼーっとした表情で俺を見つめている……。 ふたりきりでこういう表情を見せる時、詩音が考えている事はひとつしかない。 いや、まぁ、うん。 俺が押し倒したような体勢ではあるけどさ……。 「……圭ちゃん。やられてばかりじゃつまらないですよね? ……私に寝技、掛けてみますか?」 「いやでも、昼間からそういう事をするのは、ちょっと健全じゃないというか……」 「プロレスごっこをするのに昼も夜もないと思います……」 そう言って俺の首に腕を絡める詩音。 ……プロレスごっこねぇ。 ま、まぁそういう事ならいいかな……? ………………。 いやいやいや、ダメだろ!? ちゃんと付き合っているわけじゃないんだから、ほいほいと誘いに乗るのは良くないって。 「……詩音。やっぱりさ、や……おおぉ!?」 なんて事を考えていたらグルンと体の位置を入れ替えられてしまった。 流れた詩音の髪が俺の鼻をくすぐる……。 ……ん、いつもと匂いが違う……? シャンプーを変えたんだろうか……って、そんな事を考えている場合じゃない! 「圭ちゃんが掛けないなら、私が掛けちゃいますね……」 詩音の唇が迫ってくる……。 って、おいおいおい! 「ちょっと待てッ!! そんなの技でも何でもないだろッ!?」 「そんな事はありません。れっきとした技です。技名は、えーっと……『圭ちゃん大好き』です。圭ちゃん大好きーッ!!」 「ふざけん……んんんーーー!??」 反論する前に口を塞がれてしまう。 鼻歌でも歌うように、ちゅっちゅと俺の唇を味わう詩音。 俺は詩音の肩を掴み引き離そうと試みるが、快楽に支配されつつある身体は思い通りには動いてくれない。 「……ん……だ……から、やめ……んんっ……!」 口を開くと、今度は舌をねじ込まれた。 舌を絡められると身体から余計に力が抜け、頭の中の大切な物をガリガリと削り取られていく。 そして、お互いの唾液が混ざる音に粘り気が出始めた頃には、俺の手は詩音の腰に添えられていた。 ……俺が思うに、キスってのはある種の呪いなのではないだろうか。 口を使い、相手に己の考えを伝播させる呪い。 なんでそう思うのかっていうと……。 詩音にキスされると、俺はいつだってすっかりその気になってしまうからだ……。 ……詩音は俺が抵抗しなくなったことを確認すると、満足そうな表情で口を離す。 そして、糸を引く唾液を拭いもせずに馬乗りになった。 「圭ちゃんって、寝技には強いんですね。全然ギブアップしそうにないです」 「……そりゃ強いさ。誰かさんに鍛えられてるからな……」 「……でも圭ちゃん。強いなら、こんなとこに凶器を隠し持たなくてもいいんじゃないですか?」 「……凶器って……?」 「これです、これ」 詩音は後ろ手で俺の股間をまさぐる。 「……それは凶器じゃない……」 「いーえ、絶対に凶器です」 「だったら確認してみるか……?」 俺はカチャカチャとベルトを外し、ズボンとパンツを一気に膝まで下ろす。 股間には詩音が凶器だと言い張るソレがそそり立っていた……。 詩音は肩越しにソレをまじまじと見つめている。 「やっぱり凶器じゃないですか!」 「これのどこが凶器だっていうんだよ……?」 「だって私、これで突かれて血を流した事があります……」 「あぐぅ!? ……そ、それは……」 「……とっても痛くて……私、泣いちゃいました……」 「で、でも、今日のソレは危険じゃないかもしれないだろ!?」 「……そうですね。それじゃ、危なくないかチェックさせてもらいます」 詩音は俺の股間へ向き直ると、胸の辺りに腰を下ろした。 そのまま身をかがめ、俺の凶器を手に取る。 「やっぱり怪しいですね。ちょっと失礼して、っと……」 詩音は凶器の先端部分をつまみ、側面にくちづけした。 ちゅくちゅくと吸いながら根本までじっくりと確認する。 「……どうだ……? ……ぜ、全然危なくないだろ……?」 「ん~、これだけじゃ分かりませんね。こっちとか怪しいですし」 今度は凶器の裏側を確認するつもりらしい。 指でくい、と凶器を倒し、裏筋を舌先でちろちろと舐める……。 「……どうしたんですか、圭ちゃん。さっきから呼吸が荒いですよ? これを調べられると不都合なことでもあるんですか?」 「……そ、そんなことはねぇよ。す、好きなだけ調べろ……」 「当然です。最初からそのつもりですから」 詩音は凶器を口に含むと、ゆっくりと上下に動きだした……。 「……んん、ん……ふぅ……ん……」 口の中で舌を這わせ、凶器を丹念に調べ上げる。 ……ザラザラした極上の感触のせいで、詩音の頭を押さえつけ腰を突き動かしたい衝動に駆られてしまう。 もちろん、そんな事をするわけにはいかないが。 (……さて。どうしたもんかな、これは) それはそれとして、眼前の状況をどう処理すべきか熟考する。 凶器を調べることに夢中なせいなのだろう。 最初は俺の胸辺りにあった腰が徐々に後退し、今では俺の顔の上にあった。 それで、だ。 普段のロングスカートであればこんな事にはならなかったんだろうが、今日は似たようなミニを穿いている。 ……そのせいでスカートの中が丸見えなのだ。 (……まだキスとフェラチオだけなんだけどな……) 今日はまだ、俺は詩音をまったく愛撫していない。 それなのに詩音はぐしょぐしょに濡れていて、薄い布地越しに秘部をはっきりと確認できた。 いきなり舐めてやろうかとも思ったが……もう少しお遊びに付き合ってやるか。 「……詩音。俺の凶器を調べるのはいいけどさ。お前はどうなんだよ?」 「んん……? ……何のことですか?」 「ここだよ、ここ。こんなに濡れて……かなり怪しいぞ? ここに凶器を隠してるんじゃないか?」 「え……? …………あっ!!」 俺の言っていることに気づき、詩音は赤面する。 いくら知らない仲ではないとはいえ、この距離で濡れていく様を見られれば恥かしいに決まっている。 ……勃起する様子を観察された俺の気持ちを、少しは理解してもらえたのなら嬉しいのだが。 「……い、いつから……見てました……?」 「そうだな。……この染みがほとんど無かったときから、かな?」 「………………ぁ………ぅ………」 「詩音だって俺のを調べてるんだ。俺も調べたっていいよな?」 「……あ、あの……」 「いいよな?」 「……………………はい」 許可が下りたので調査開始だ。 まず怪しいのは、このぷっくりと膨らんだ突起だ。 それを舌先で刺激すると、詩音の口から喘ぎ声が漏れた……。 さらに身をこわばらせ、突起自体も心なしかぷるぷると震えているように見える……。 怪しい、怪しすぎる! ……これは徹底的に調べる必要があるな。 俺は詩音の潔白を信じながら、舌で突起をしつこく弄り続けた……。 「……ん……ぁ……はぁ……。……け……ぇ……ちゃん……。……そ、そんな所を調べたって……何も出てきませんよ……?」 ……それもそうだ。 凶器を隠すとしたら……ここか。 俺は凶器の隠し場所らしき箇所に舌を侵入させようと試みるが、下着が邪魔で上手くいかない。 「……詩音。この布切れが邪魔で奥まで調べられないんだけどな」 「……そ、それなら取っちゃっても構いませんよ。……この凶器、危険じゃないみたいですから、これを使って調べてください……」 詩音は腰を浮かせ下着を脱ぎ捨てると、俺の下腹部に腰を移す。 俺はその間にズボンからコンドームを取り出し、慣れた手つきで身に付ける。 ……こんな物を常備しているのが少し悲しい。 「……どうぞ。思う存分調べちゃってください……」 詩音が腰を下ろすと、凶器との疑いが晴れたソレがつぷつぷと詩音の中に沈んでいく……。 「……ど、どうですか……? ……凶器、見つかりました……?」 「……急かすなよ。これから調べるからさ……」 俺は詩音の中をじっくりと調べ上げる。 見落とすことなど無いよう、角度を変え何度も何度も。 ずりずりと擦り続けていると、詩音の呼吸が荒くなってきた……。 「……どうした、詩音? もうギブアップか?」 「……ギ、ギブアップって……? ……きょ、凶器を調べてたんじゃないんですか!?」 「甘いなッ!! 勝負はとっくに再開されているんだぜ!!?」 俺は繋がったままの詩音を抱え上げ、仰向けに寝かせるとそのまま覆い被さった。 そしてお互いの指を絡め、手をしっかりと繋ぎ、休むことなく詩音を攻め続ける。 「……ぁ……ぐ……や、やっぱりソレ、凶器だったじゃないですか……!」 「危険が無いと判断したお前が悪い! ほれ、さっさとギブアップしちまえッ!!」 「……だ、誰が……んん! ……け、圭ちゃんこそ、もう限界なんじゃないですか……?」 ……詩音の言うとおり、俺の限界もすぐそこまで迫っていた。 とはいえここまで来ると、もう意地だ。 何が何でも先にギブアップさせてやる! 「……あっ……はっ……ぁ……ん……ああ……!」 詩音がイヤイヤするようにかぶりを振る。 これは詩音が絶頂を迎える寸前という合図だ。 ……当然だが、この勝負は俺に分がある。 詩音の弱点なんて知り尽くしているし、そもそも詩音の中を鍛え上げたのは俺なのだから。 「……う……あ…………ああ……ッッ!!!」 詩音は一際甲高い声を上げ、身を反らし……果てた。 ほぼ同時にきゅっきゅっ、と締め付けられた俺自身も達し、詩音の中で脈打つ。 …………俺はお互いの荒々しい呼吸を耳にしながら、激闘を制した余韻に浸っていた……。 「……圭ちゃん……。……この勝負……」 「……ああ。この勝負は……」 「私の勝ちですね」 ……………………は? 「ちょっと待て! お前の方が先にギブアップしただろうがッ!?」 「……何を言ってるんですか? 圭ちゃんが先にギブアップしたじゃないですか!?」 「いーや、お前だ!」 「いーえ、圭ちゃんです!」 お互い譲らず、平行線のまま。 となれば、勝負の行方は当然……。 「…………それなら……もう一回勝負しますか……?」 「……の……望むところだ!! 今度こそ、白黒はっきりさせてやらぁッ!!」 ……とまぁ、当時の俺たちはこんな感じで、じゃれ合っているんだかセックスしているんだかよく分からない事をしていた。 この日は三回の勝負で決着がつかず、後日の再戦を約束してお開きになったと記憶している。 こういうのは曖昧な関係だったからこそ出来たことで、今やれと言われても出来ないだろう。 この後、しばらくして俺と詩音は正式に付き合うことになる。 その際に俺と魅音の間で色々とあったのだが……まぁ、その話はまた別の機会にってことで。 Chapter-1 Hold me tight Chapter-2 アンダースタンド1
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/248.html
「………………はぁ」 空に綺麗な満月が見える真夜中。 時刻はこんなにも遅くなっているというのに、私は今たった一人で街頭もない暗い夜道を歩いていた。 いくらのどかで平和な雛見沢といっても、こんな真夜中に女の子一人で出歩くなどとても物騒だ。 こんなにも可愛い私を狙い、そこらの茂みからどこぞの変質者が襲いかかってくるかもしれない……。 だがそんなこともお構いなしに、私はどうしてもこの夜道を一人で歩かなければいけない理由に、おもわずため息をついていた。 すると隣でそれを聞いていた彼女が、スっと口を開く。 「どうしても行くのですか?……梨花」 「………………」 舌ったらずな感じに喋る彼女の問いに、夜道をトコトコと歩いている私は何も答えなかった。 今この道を歩いているのは一人だけなのに、あたかもそこには彼女との『対話』が成立しているようだった。 私は今この手に、小さなバックを持っている。 こんな幼い体でも持てるようにと控えめなそれには、ハブラシやパジャマといったいわゆる『お泊りセット』が入っていた。 それももちろん自分の分だけで、もう一人の彼女にはそもそもそんなもの必要ないのだ。 そしてもう一つ。 買い物用のビニール袋に包まれて、野菜などが入った『夕食セット』も一緒に抱えていた。 「そんな荷物まで持って……やめておいた方がいいのです。 行ったら、地獄なのですよ?」 「ふん。 神様であるあんたが地獄なんていうと、なんだかほんとにそんな気がしてくるわね。……嫌がらせ?」 「あ、あぅあぅあぅあぅ……」 そんなつもりはなかった、と責められた彼女はそのままあぅあぅと鳴きだした。 まるでふざけているような鳴き方だが、これは彼女の口癖のようなもので、普段からよく口にする言葉なのである。 初めの頃は少しうるさく感じたが、さすがに百年近い付き合いにもなるとそれも慣れてくる。 今ではこれを一日一回は聞かなければ、その日が物足りなく感じるほどだった。 「あぅあぅ、梨花はマゾなのです。 どうしてあんな男の家になんか……」 「……ま、あんたはいいわよね。 ただ私を眺めながら、いつもどおりあぅあぅ鳴いているだけでいいんだもの。……今夜も」 「だ、だから! さっきから『行かない方がいい』と止めているではないですかぁっ! あぅあぅあぅ~」 そうしてふたたび泣き出すと、彼女……羽入はなんとか私の腕を引っ張ろうと、チョイチョイとその手を伸ばしてくる。 だが実体のない彼女にそんなことができるはずもなく、それはスカスカと私の腕をかすめるだけだった。 なぜこのあぅあぅとなく羽入は、こんなにも私の行動を止めようとしているのか。 まがりなりにも雛見沢で神と崇められている彼女は、これから私が向かおうとしている『ある場所』に一抹の不安を抱えていたのである。 沙都子と住んでいる家を出てから、その場所までの道のりを歩いている間……羽入はずっと私を説得しているのである。 「絶対、行かない方がいいのです。 あの男は危険すぎるのですよ? 梨花の体が、た、食べられてしまうかもしれないのですよ?」 「しょうがないでしょう? だってこれは罰ゲームなんだから……行かなかったらそれこそ、ねぇ?」 私は羽入に自分もほんとは嫌なんだ、と言うようにチラっと目線を送った。 羽入も普段から私にくっ付いて生活しているため、『部活』というものがどれだけ厳しいものか……。 そしてそれにおける罰ゲームが、どんなに非情なものかよく知っている。 だが彼女はそれをも踏まえたうえで、なお私に彼の家へ行くのをやめろと警告しているのだ。 普段から魅音やレナにセクハラし放題の、あの男……前原圭一。 魅音のあのふくよかな胸に、あくまで偶然だと言っておもいきり鷲づかみしたり……。 レナの安産型の大きなお尻に、虫がついてるなどと言ってサワサワと撫でまわしたり……。 そんな最低でスケベな行為が日常茶飯事の彼の家に、これから私は部活の罰ゲームとして『お泊り』しに行くのだ。 「あぅあぅ、梨花が。 僕の大好きな梨花が圭一にぃ……うあぁぁぁぁ嫌なのですっ!」 「何もう、『汚されちゃった』みたいな感じに言ってんのよ。 まだ彼の家に着いてもいないでしょうが」 「そうですけど……。 着いたらもう、逃げられないのですよ?」 そうして羽入はふたたび泣き出し、すでに私が犯されてしまったかのように悲しんだ。 さきほどから夜道を進むたびにこうして羽入が泣き出すため、私はいつまでたっても心の決心をつけることができなかった。 もっとも逆にいえば、こうして泣き出す彼女のおかげでなんとか冷静でいられているともいえるが……。 どちらにしろ、圭一の家に一人で向かうということへの一抹の不安は消せなかった。 「ま、私はもう半分あきらめてるわ。 古手梨花は今夜彼の手によって穢され、それを境に『鬼隠し』にあっちゃう……かもね?」 「!?……あ、あぅあぅあぅあぅあぅ~っ!!!」 おもわず言った捨て鉢な言葉に、羽入は腕や足を子供のようにバタつかせて暴れた。 そんな悲しいことを言うな、とばかりに私の体にすがりつき、首をイヤイヤと必死に振ってわんわんと泣き出すのである。 それを見て、今のはちょっとイジワルが混じってたかな? と、自分のサドな部分におもわずニヤリとしてしまう。 「そ、そんなのいやなのですー! 梨花が『鬼隠し』なんて絶対ダメです! オヤシロ様として断固それは承諾しないのですーーっ!?!?」 「あーわかったわかった。 ていうかもういい加減泣き止んでよ、歩くだけで疲れちゃうわ……」 「あぅぅ、梨花が変なことばかり言うからなのですよぉ……」 さっきからわざと弱音ばかり吐く私に、羽入はもう知らないとプイッと首を背けた。 神様のくせにこんな性格をしている羽入は、普段からこうして魔女な私にからかわれる(イジメ?)ことが多い。 だがそれはもちろん仲が悪いというわけでなく、むしろ喧嘩するほど仲が良いの見本のような関係であった。 そしてそんな間柄を、私も羽入もとても心地よいと感じている……。 生まれた時から一緒にいる私達はお互いを可愛い妹のように思っていたり、または頼りない姉でもあるように慕っているのである。 「僕はこんなにも梨花を心配しているのに、もう知らないのです! 梨花なんて犯されてしまえなのですっ! ふん、なのですっ!」 「はいはい。 ほら、そんなこと言ってるあいだに……見えてきたわよ」 あいかわらずふてくされる羽入を鼻であしらうと、私は前方に見えてきた大きな屋敷に目をやった。 おそらく村で一、二を争うほどの立派な家。 俗にいう、前原屋敷である。 月明かりに照らされ、どこか仰々しくも見えるその建物に……おもわず羽入が口を開く。 「あぅあぅ、悪魔の根城なのです……」 「……なかなかうまいこと言うわね」 さすが何百年も生きただけのことはある、と私はおもわず感心してしまった。 今回のこの罰ゲームも圭一が決めたことであるし、その彼が住んでいる家となると……なるほど、たしかにその例えはそのとうりだなと思ったのである。 そうして私はしばらくテクテクと道を歩いていくと、その屋敷が一望できる前まで辿りついた。 「あいかわらず大きな家ね……」 近くで見ると本当にその大きさがよくわかる。 父親のアトリエがあるからだと彼は言っていたが、それを差し引いても家の規模は相当なものであった。 この家が建築されているときから、どこぞのお金持ちが来るのかと村中の噂になっていたほどだ。 やはり圭一の家がそれなりの資産を持っているのは間違いないのだろう。 家の周りの庭やその他を含めて、土地だけでもいくらほどになるのだろうとつい計算してしまった。 「う~ん。 あのスケベをたらしこめば、この大きな家も私のものになるのよね? 羽入」 「!? な、な、ななななな、何を言ってるのですか梨花っ! あんな男と結婚するなんて僕は絶対に認めないのですよっ!」 「……冗談よ、冗談。 そんな本気で怒らないでよ、っていうか結婚とか言わないでくれない? 恥ずかしいから」 「認めないのです! あ、あんな最低でドスケベな圭一と梨花が、ふ、夫婦になるなんて……僕は絶対認めないのですよぉぉぉぉっ!!!」 「………………」 この子、わざと言ってるの……? 私はもうこれで何度目かというほどのため息をつきながら、その家の玄関にまで歩いていった。 後ろで離婚だ慰謝料だととんでもないところまで話を進めている羽入を無視し、自分の身長の二倍ほどはあろうかという立派な扉に辿りついた。 「……ご両親、いないって言ってたわよね」 「梨花、こ、これが最後のチャンスなのですよ? 今ならまだ……」 チャンスとはもちろん、逃げるチャンスという意味である。 このチャイムを押してしまったらもう後戻りはできない。一度中に入ってしまったら、圭一は絶対に私を家に帰さないだろう。 おまけに彼の両親は仕事の都合で東京に行っているらしく、少なくとも今夜はもうこの家に帰ってこない。 つまりこの広いお屋敷に、私とあのスケベな圭一、二人だけになるのである。 「ま、いざとなったらあんたが何とかしてね? 一応神様なんだから」 「!? ま、まかせるのです! おもいっきりドタンバタンして、圭一の家の家具を壊しまくってやるのですよっ!」 「………………」 それもどうだろう、と思いながら、私は目の前にあるチャイムをピンポーンと押した。 するとすぐに、家の中から待ってましたとばかりのドタバタとした足音が近づいてきた。 「!?あぁ……い、いいですか梨花!すぐに逃げられる体勢をとっておくのです! い、いきなり押し倒されるかもしれないのですよぉっ!」 凄みのある足音にただならぬ気配を感じたらしく、羽入は私の体をかばうようにしながら叫んだ。 さすがの圭一でもそれはないだろう……と思ったが、こんな玄関先で犯すのも興奮するぜぇぇぇぇと叫ぶ彼が想像できたのも事実である。 中から飛び出てくるかもしれない獣に警戒しながら、私は昼間、部活で圭一に言われた『命令』を思い出していった。 「えーっと、たしか……」 ずいぶんと長い文章だったのを、ゆっくりと思い出していく。 普段使わない言葉が含まれていたため自信がないが、多少のオリジナルを加えても彼は許してくれるだろう。 うーんうーんと呻きながら、私は目の前でガチャリとカギが外されていく音を聞いていった。 「ん……こほん」 声色を変えるため、小さく咳をする。 そして目の前で勢いよくその扉が開かれると、グアっと大きな風が吹いて私の体を突き抜けていった。 『梨花ちゃん! 梨花ちゃん梨花ちゃん梨花ちゃん!!!俺の梨花ちゃんはっ!!!』 家の中から、私の名前を叫ぶスケベ男が現れた。 いきなり自分の名前を五回も叫ばれ、おもわず顔を赤くしてしまう。 「こ、こんばんはなのです。 圭一♪」 『ああっ、梨花ちゃん来てくれたんだなっ! くぅぅぅぅっ!』 羽入の言うようにいきなり押し倒したりはしてこなかったが、圭一は玄関に立っている私を見るとそれに感動したようにうめいた。 その様子は少しだけ不気味だったが、とりあえず私はさきほど思い出していたことを口に出そうと思った。 まずはキャミソールの下すそをクイっと指で持ち上げ、足を左右にクロスし……メイドさんが挨拶するように、ちょこんと首をかたむける。 「ほ、本日はお招き頂き、どうもありがとうございますなのです♪ だ、大好きな圭一のために、今夜はたくさんご奉仕させて頂きますので…… どうかこの巫女であるボクのお体を、た、たっぷりと可愛がってくださいませ……なのです♪」 とびっきりの笑顔を向けながら、私は圭一に完全服従の言葉をささやいた。 もちろんこの内容も、昼間罰ゲームを決めるときにこう言えと彼に命令されたものである。 私は自分がとても恥ずかしい格好、言葉を言っていることにとめどない羞恥を感じながら……それをグっとガマンした。 「あ、あの……。 圭一?」 『梨花ちゃん、か、かわいすぎるよぉっ! 俺の梨花ちゃぁんっ!』 「…………きゃっ!」 恥ずかしいから早く家の中に入れてくれと思っていた矢先、突然圭一が私の胸に顔を埋めてきた。 薄いキャミソールの上からガバっと抱きつかれ、まったく凹凸のないこの胸にグリグリと顔面を押し付けられたのである。 「みぃ。 け、圭一ダメなのですよ。 こんな玄関で……」 『あぁ、これだよこれ。 このツルペタのおっぱいにコリコリって……ハァハァ』 「や、やだ圭一、ちょっと……んぅ」 彼はそのままクンクンと私の胸のニオイを嗅ぎ、そのセクハラ行為に酔っているようだった。 わざと鼻先をグイグリと擦りつけてきて、小さな乳首の感触を薄い布ごしに堪能していったのだ。 押し倒されるよりは数倍ましだが……。 そのいきなりの行為に、私はただなすすべもなく声を出していった。 『梨花ちゃん梨花ちゃん! 梨花ちゃんのおっぱいだ~!』 「あ、あん。 そこグリグリしちゃダメなので……んっ!」 「あ、あわわわわわ!? り、梨花のおっぱいが! 梨花のツルツルできもちいい僕のおっぱいがぁぁぁぁっ!?」 「だ、だれがあんたのよ! って、あ、あんっ。 圭一ちょっとやめてなのですぅ……」 圭一にセクハラをされるは、羽入につっこみを入れるはで忙しくなった私は、おもわずそれにパニックになってしまった。 このままでは、こんな玄関先でレイプされる……。 私はなんとか彼の頭を掴み、それを引き剥がそうとした。 「け、圭一、ちょっといきなりすぎるのです。 こんないきなりなんて……あん!」 『だ、だって梨花ちゃんが可愛過ぎるから……お、俺もうガマンできないんだよぉっ!』 「そ、それはわかるのですけど。 雛見沢のアイドルであるボクが可愛いくてしかたないのは、とてもよくわかるのですけど……いきなりはダメなのですよ?」 「…………………梨花……」 何を調子に乗っているんだこの女は……。 といいたげな羽入の目を無視して、私はなんとか圭一の頭を胸から引き剥がした。 すると彼は鼻息を荒くしてもう一度飛びついてきそうな顔をしたが、私はお得意の猫撫でモードでその瞳を見つめ返す。 「お楽しみはまだ始まったばかりなのですよ? そんなに焦らなくても、今夜ボクの体は圭一のものなのです♪」 『!? り、梨花ちゃん……』 可愛くウインクをして、圭一のスケベ心に訴えかける。 単純な圭一なら、これでとりあえず大人しくなるだろう……。 その目論見はまんまと成功し、私はなんとか彼を落ち着かせると家の中に招き入れてもらった。 『いやーつい興奮しちゃってさぁ。 いきなりはまずいよなぁ?』 「みぃ、レディーに失礼なのですよ? ぷんぷんなのです」 そうして玄関先で靴を脱ぐと、圭一はそのまま私にピッタリと寄り添いながら家の中へと案内していった。 その時、やけに私の肩や背中をベタベタと触ってくるのが気になったが……それはこのさいよしとしよう。 「あぅあぅ、圭一単純すぎるのです。 そして梨花は悪女すぎるのです……」 「しょ、しょうがないでしょ? あのままじゃ、何されるかわかったもんじゃないんだから……」 羽入のお小言を聞きながら、そのまま私は家のリビングへと案内されていった。 そこにはいかにも高級そうなソファーや机が並び、お金持ちですという雰囲気がかもし出されていた。 ご両親がいないというのは本当のようで、ここから見えるキッチンの方にも人の気配は感じられなかった。 『さぁ梨花ちゃん、まずは何をする? 一緒にテレビでも見ようか? そ、それとも一緒にお風呂にでも入ろうか?』 「み、みぃ。 あのボク、今日は圭一にご飯を作ってあげようと思って……その……」 一難去ってまた一難。 早くも下心丸出しの発言をする圭一に、私は手に持っていた買い物袋を見せた。 オズオズとしながら、あくまで恥ずかしそうに……。 幼妻のような上目遣いで、彼の瞳を見つめていく。 「あんまり上手ではないのですけど、圭一に食べてもらいたくて……み~♪」 『!? り、梨花ちゃん……そんなに俺のことを? お、お、俺のためにぃぃっ!!!』 この幼女、俺にベタ惚れだ! とでも思ったのだろうか。 圭一はガッツポーズをしながらまるで子供のように喜んだ。 それを見て私は、ああ、やっぱり単純ね……とあらためて思い、彼にキッチンへと案内されていくのであった。 そうして案内されていくと、そこもまた驚くほど素敵なキッチンだった。 水周りやガスコンロはとても広く設計されていて、女の私から見てもこれなら使いやすいだろうなと人目でわかるものだった。 私が今日ここで料理することをお母様は知っていたのか、テーブルの上にはすでにいくつかの食器が並べられていて、すぐにでも夕食を広げられそうなほど綺麗に整頓されていた。 「あぅ、ウチとは大違いのお台所なのです……」 「ほんとね。 どこぞのスケベ男の家とは思えないほど、綺麗で素敵なキッチンだわ……」 これで圭一さえ変態じゃなければ完璧なのになぁ……と悪態をつきながら、私はバッグの中から持ってきたエプロンを取り出し体に身につけた。 さすがの圭一も料理を始めてしまえば大人しくなるだろうと考えていた私は、まずすでに置いてあったお鍋に水を入れていった。 蛇口から勢いよく流れる水があっというまに中を埋めると、次にその鍋をガスコンロの上に持って行く。 「よいしょっ……と。 羽入、圭一は何してる?」 「向こうでテレビを見ているのです。 とりあえずは平気そうなのですけど……」 そう言って羽入は、リビングでくつろいでいる圭一をチラチラと警戒していた。 さすがの彼もこんなときに手を出そうとは考えないのか、私がこの場にいないかのように見ているテレビに没頭していた。 料理のできない自分には手伝えることがないと思い、邪魔しないようにとああしているのだろうが……。 それはそれでちょっと寂しかった。 「なんか、ちょっと意外ね。 なにかちょっかい出してくると思ったのに……」 「いや、きっとあれは『溜めている』のです。 今夜梨花の体を思う存分いたぶろうと、やつはじっくりおのれの牙を研いでいるのですよ!」 「いや、テレビ見てるだけじゃない……」 あいかわらずずれたことを言う子だなぁと思いながら、私は立てかけてあったまな板を取り出し、その上に持ってきた材料を並べていく。 あらかじめ持ってきておいたお野菜。 じゃがいもやたまねぎ、にんじんなどをまな板の上に次々と乗せていく。 「あぅ……梨花、あのスケベにいったい何を作ってあげるつもりなのですか?」 「いいかげん、ちゃんと圭一って呼んであげたら?…………肉じゃが」 「あぅ? 肉じゃが?」 私の言葉に、羽入がおかしいなといった顔をする。 なぜならそれは、普段の私のレパートリーに入っていない料理だったからだ。 「あぅ、どうして肉じゃがなのですか? 梨花そんなもの作れましたっけ?」 「……とりあえず料理の仕方だけレナに教えてもらったの。 今日の帰りにね」 「……今日の帰り?」 今日の帰りとはつまり、この罰ゲームが決まった部活の後ということだ。 私は今夜圭一の家に泊まりに行くことが決まったあと、わざわざレナにこの肉じゃがの作り方を教わったのだ。 べつに自分が作れるものを作ればいいのに、わざわざ人に教わってまでこれを作ろうと思った『理由』に……羽入がハっと気づくような素振りをする。 「ま、まさか梨花……あのスケベのために? この『男がもっとも喜ぶといわれている料理』を、わ、わざわざ教わってまで?」 「!? ば、ばか!ちぁぐわよ! あ、噛んだ。 そ、そうじゃなくて! べ、べつにそんなつもりじゃ……!」 顔を赤くしながら、私はおもわず羽入の言葉に手に持っていた包丁をブンブンと振り回してしまった。 それが目の前の実体の無い彼女の体をズバズバと切り刻んでいったが、そんなことではダメージを受けない羽入は更にいらぬ口を開いていく。 「あぅあぅあぅあぅ! 梨花、顔真っ赤なのです! め、目を覚ますのですよ! あんな変態になに本気で惚れてるのですかぁっ!」 「!?……ほ、惚れてなんてない! ば、ばか羽入! なに勘違いしてんのよ! そ、そんなわけないでしょ!」 「あぅあぅあぁぁぁぁぁっ!?ツンデレの常套句なのです! おもいっきり惚れ込んでやがるのです僕の梨花がー! 僕の清い巫女があんな男にー!」 「……だ、だからちがうって言ってんでしょうがぁぁぁぁっ!!!」 いつまでも口を閉じようとしない羽入に、ついに私は大声まで出して彼女の体をザクザクしていた。 はたから見ればその光景は、包丁を振り回しているあぶない女の子がいるだけだろう。 「あぅあぅっ! つ、つまり今夜は、肉じゃがで圭一をゲット大作戦だったのですか? だから僕がいくら止めても聞いてくれなかったのですか!」 「う……べ、別に圭一にこれを食べさせてあげたいとかじゃないわよ! た、ただ」 「あぅ、ただ?」 「ただ……は、初めて男の人に作ってあげる料理だから、それで何か特別なものがいいなぁとか思っただけよ! それだけ!」 「いや……それってようは、同じことだと思うのですけど?」 「!? う、うるさいうるさい! あんたは少し口を閉じてなさい!」 羽入の鋭い指摘に、私はさらに顔を真っ赤にしてまな板の上のじゃがいもを真っ二つにした。 そういえばレナにこれのレシピを聞いていたときにも、彼女は何か含みのある笑い方をしていたような気がする。 はぅ~梨花ちゃん、まるで恋する乙女モードだね♪と言わんばかりの……。 そんな自分でも有り得ないと思っている想像を押し殺そうと、私は目の前の野菜を切り刻んでいった。 「あぅあぅ、そんなにしたらお野菜がかわいそうなのですよぉ~梨花~?」 「あ~そうね。 どっかの誰かさんの体が切れなかったから、ストレスが溜まってしょうがないわ」 そうしてダンダンと音をさせながら、私はまな板の上のものを『調理』していった。 その間も羽入が後ろでちょろちょろとうるさかったけど、何も聞こえないふりをしてなんとか全ての野菜を切り終わったのだった。 「ふぅ……とりあえずこれで終わりっと。 次は……」 「り、梨花ぁ……」 「うるさいわね。 口を閉じてろって言ったで……しょ……?」 羽入の呼びかける声をとがめようとした、その時。 私の前のまな板にヌっと大きな影が現れた。 それはあきらかに人の形をしたもので、それだけで私は背後に誰か立ったということがわかってしまった。 「!?……は、羽入っ!」 「あぅ、だって梨花が黙ってろと言うから! あぅあぅあぅ~」 たしかに言ったが、これは例外だろう……。 そう思ったときにはすでに遅く、彼はもう私の背中にピッタリと近づいていた。 ハァハァというあの危険な吐息が、耳元に絡みつくように感じられる。 それに私は、意を決して口を開いていく。 「みぃ……。 圭一、まだお料理は終わってないのですよ?」 『ああ、そうなんだけどな。 でもなんか、梨花ちゃんがエプロンして可愛く料理しているとこを見てたら……俺』 そうして息を荒げながら、圭一は目の前に立っている私の髪にピタっと鼻を付けてきた。 一応……あくまでも一応、だが。 家でお風呂に入ってから来ていた私には、そこから漂うシャンプーの香りを彼に嗅がれているのだなとわかった。 『ん~いい匂い。 梨花ちゃんの髪すっげえいい香りだぜ……。 風呂に入ってから来たのか?』 「は、はいなのです。 圭一のお家にお邪魔するので、し、失礼のないようにと……」 いい訳がましい言葉が、逆になんか『誘っている』ようなふうに聞こえてしまう。 普通に考えれば、男の家に泊まる女があらかじめお風呂に入っているなど……それをある程度期待しての行動としか取られない。 たしかに私はまだとても女といえる年齢ではないが、このスケベな圭一にはそんな常識が通用しないのをよく知っている。 目の前の梨花ちゃんは。 俺の家に来る前に。 自分の体を綺麗にしてきている。 その都合のいい事実だけが彼の頭に入り、もはや圭一は私がオッケーサインを出しているものと思っているだろう。 『梨花ちゃん、俺、今日はそこまでなんて考えてなかったけど……。 こんなちっちゃな体で、お、俺のこと受け入れてくれるのか? い、いいのかよ、なぁ?』 「え、えーと……」 完全に勘違いしてしまっている圭一に、私はこの変態どうしたものかと考え込んでいた。 力ではまるでかなわないし、ましてやここで嫌がって逃げようとすれば……。 『梨花ちゃん……? そ、そうか、そういうのが好きなんだなっ!わかったぜぇぇぇっ!』 「い、いやー!いやなのですぅ圭一ーっ! あ、あっー!?」 ……なんて状況になりかねない。 もはや欲情全開の圭一には、それすら私が誘っているものとして考えてしまう恐れがあるだろう。 しかたなく私はこういう時に頼りになる。 かどうかわからない神様に助けを求めることにした。 「は、羽入! 助けて羽入! このままじゃ私、圭一に……」 「犯されてしまうのですね。 でも、いいのではないですか? そんなに惚れているなら~」 「だ、だからちがうって言ってるでしょ! ていうか、それでもこんなキッチンでむりやりなんてやだやだーっ!」 私の必死な訴えに、羽入はしょうがないですねぇと呟くと、何も言わずただ私の右手を指差した。 さっきまで野菜を切っていたため、そこに握られていた……黒光りした包丁を指差したのだ。 「……? こ、これがなんだっていうのよ?」 「簡単なことなのです。 それで圭一の体のどこでもいいから、ブスリとやってしまえばいいのです! さあ早く!」 「!? ば、ばばば、ばかなこと言ってんじゃないわよ! い、いくらなんでもそんなことできるわけ……」 たしかにこのままレイプされるのは嫌だが、いくらなんでもそれはやりすぎな気がする。 圭一はこんなにもスケベでどうしようもないけれど、一応私達部活メンバーの仲間なのだ。 ……別に好きだからとかそういうわけじゃない。 「あーそうなのでしたねー。 梨花は圭一にベタ惚れですからそんなことできませんでしたねー僕うっかりでしたー」 「だ、だからちがうって! しかもなんでそんなふうに言うのよ……って、きゃあっ!」 羽入の微妙にやる気のない言葉に戸惑っていると、ついに背後の圭一が私の体に手を伸ばしてきた。 その左手がキャミソールの上から胸を撫で、右手はスススっとスカートの中に差し入まれてくる。 「みぃ! け、圭一、やめてなのです……こんなこと、悪いネコさんのすることなのですよ?」 『わかってる。 梨花ちゃんはこんなにちっちゃい女の子だもんな? や、優しくするからな……』 「そ、そういうことじゃないのですぅ……ふあぁぁん!」 私の言うことをまるで聞かず、圭一はそのまま薄い胸をサワサワと撫でたり、スカートの中のショーツをゴソゴソとまさぐってくる。 一瞬、羽入の言うとおりこの包丁で刺してやろうかという殺意が沸いたが、そこはなんとかクールな頭でガマンする。 「うう……は、羽入、羽入ぅぅぅぅっ!」 「あーはいはい、わかりましたですよ! 僕だってこんなスケベに梨花が汚されるの見たくないですから……」 ようやく私の悲鳴を本気だと受け止めてくれた羽入は、今度は圭一の下半身。 私の体を触って興奮しているのか、こんもりと膨れ上がっているその股間をピっと指差した。 「……へ? ちょ、ちょっと羽入! 本気で助けてって言ってるでしょう!」 「だから本気なのですよ! だいたいこんなことになったのは梨花にも原因があるのです! 罰ゲームとはいえ、お料理を作ってあげたり! 髪からお風呂上りのいい香りを漂わせたり!」 「う……そ、それはそうだけど。 でもそれと、こ、この圭一の……」 場所が場所だけに、私は羽入の指差しているところをチラっと覗き見る。 そこはもう痛そうなほどパンパンに膨れ上がっていて、よく見るとかすかにビクビクとズボンの布を押し上げていた。 その卑猥な動きに、おもわず顔が真っ赤になっていく。 「この、す、すごいことになっちゃってる圭一の股間と……な、なんの関係があるのよ!」 「あるのですあるのですよ! いいですか梨花? 男という生き物は愛だなんだと口では言いますが結局! とどのつまりっ!」 そうして羽入はふたたびビシっと圭一の股間を指差す。 なんだかまだまだ大きくなっているような……そこをもう一度見る。 「ここのみで生きている生物なのです! この今まさに圭一のビクビクとしている……これ! これが梨花を苦しめている原因なのですぅ!あぅあぅあぅーっ!」 「…………………」 あんたどうしたの……というほどのテンションの高さに、私はドン引きだった。 たしかに何百年も生きてきた彼女が言うだけあり、背後の圭一のスケベったらしい顔を見るとそれなりに説得力もあるように思えるが……。 だからといって、これを私にどうしろというのか。 「わ、わかったから……で、圭一のこれをどうするのよ? け、蹴飛ばせとでもいうの?」 「ちがうのです、逆なのです! 圭一のこれを満足させてやればいいのですよ! そうしたら少なくとも、今の梨花は助かるのです!」 「な!? ちょっと、ま、満足っていったって……」 なんとなく言ってることはわかるが、見るだけでも恥ずかしい私にこれ以上何をしろというのか。 そうしてドギマギしていると、羽入は勇気を出して!ほらその手を!などと言って、私の行為を後押ししようとする。 一方、圭一はそれで真っ赤になる私にまたもや変な勘違いしたらしく、なんとスカートに入れた手で中のショーツをずりずりと降ろし始めたのである。 「ひゃ、ひゃあん! 圭一ダメなのです! ボクのおパンツ降ろしちゃイヤなのですよぉ……」 『大丈夫だよ梨花ちゃん。 そんなに恥ずかしがらなくても、俺はまだ生えてない方が興奮するから……な? 見せてくれるよな?』 「そ、そういうことじゃ……あ、ダメ、ダメなのですよぉ! あっー!」 そうして、私のショーツはついに下まで降ろされてしまった。 ご丁寧にも圭一は足の付け根まで綺麗にそれを脱がすと、私の可愛いプリントのされた布を顔にまで持っていった。 そしてそれの匂いを嗅ぐ様に……スースーと息を吸いだしたのである。 『あーいい匂い。 梨花ちゃんのパンティ、お日様の匂いがするぜぇ……はぁはぁはぁ』 「………………へ、変態」 だめだこの男……早くなんとかしないと! しかたなく私は、さっき羽入が言っていたとおりにしようと彼の股間に目をやった。 あいかわらずそこはすごい大きくなっていたけれど、もはや羞恥心など考えている余裕はない。 私は圭一の……その男性器にピタリと手を置いていった。 『……うっ!? り、梨花ちゃん?』 「う、動いてはいけないのですよ? 圭一」 突然のことに、圭一はビクンと体を震わせて驚いていた。 同時に私は体への愛撫も止めさせるため、彼に動くなと声をかけていく。 はからずも羽入の言ったとおり、圭一はそれだけでピタリと体を止めて抵抗しなくなったのである。 「ほ、ほんとに効き目あるのね。 それともスケベな圭一だから?」 「男はみんなこういうものなのです! ほら梨花、そのまま手をこう……撫でるように動かすのです!」 「わ、わかってるわよ……」 正直不本意だったが、私はしょうがなく圭一の股間に置いた手をスリスリと動かしていった。 動かし方はよくわからないが、とりあえず羽入の教えてくれたとおり。 上下に優しく撫でるようにすると、圭一の口からうぅっとうめき声のようなものが漏れていった。 ズボンごしにでもわかるその大きさと硬さが、私の手のひらいっぱいに感じられていく……。 「羽入……。 これなんか、す、すっごく大きいんだけど? おまけにすごくカチカチで……へ、平気なの? こんなになって?」 「それはむしろ圭一が喜んでいる証拠なのです。 梨花の手がきもちよくて、梨花にもっとして欲しくて、そんなになっているのですよ?」 「え……わ、私にして欲しくてって……」 羽入の言葉が、圭一は梨花のことが好きだからこうなっている……というふうに聞こえた。 たしかに圭一は私にセクハラばかりしてくるけど、もしかしたらそれは、私のことが好きだからしている? そう考えていくと、この苦しそうな股間もどうにかしてあげたいという気持ちになるから不思議だった。 「そ、そうよね。 圭一だって男の子なんだし……今日の罰ゲームだって、もしかしたら私と二人きりになりたかったから……」 「ということはないのです。 まあきっと、この手が魅音やレナや沙都子でもビンビンになったでしょうね。 男はそういうものなのです、あぅあぅあぅ」 「!?…………は、羽入ぅぅぅぅぅっ!」 乙女モードになった私を、羽入は待ってましたとばかりにぶち壊しにした。 しかもそれに合わせるように、圭一が私に対して信じられない言葉を言い出したのだ。 『う……梨花ちゃんってスケベな女の子だったんだな。 こんなにちっちゃいのに、男のペニスを自分から触るなんて……』 「!? ち、ちがうのです! ボクは羽入に……!」 言われてやらされたとは言えなかった。 圭一に羽入のことが知覚できるわけがないし、そんなことを言っても信じてもらえるわけがない。 しかたなく私は圭一の言うとおり、エッチな女の子のようにその股間を擦るしかないのだった。 『あぁ……き、きもちいいぜ梨花ちゃん。 ずいぶん慣れてるんだな?』 「そ、そんなことないのです。 圭一のために、よ、よくわからないけど……やってあげているのですよ?」 『嘘つけ、このやり方はあきらかに慣れている感じだぜ? 一、二本咥えたことありますって感じだぜぇ? くっくっく』 「み、みぃぃ~……」 私を辱めるためにわざと言っているのか、それとも本気でそう思っているのか……。 圭一はサドっ気たっぷりの目で、巧みに股間を撫でる私を罵倒する。 このやり方もそもそもは羽入に言われてやっているもので、彼のこうした言動も彼女の引き出した罠だったんではないかと思えてくる。 「羽入……な、なんかものすごいエッチな子だと思われちゃったじゃない! ど、どうするのよ!」 「あぅあぅ~大変なのです。 こうなったら、圭一のおちんちんを最後まで満足させてあげるしかないのですねぇ~」 「さ、最後までって……?」 そうすると羽入はまたもやツンツンと圭一の股間を差し、今度は直接これに触れと合図する。 ズボンの上からでも恥ずかしいのに、このまま直にそれを触れというのか……。 さすがにそこまでするのはちょっとためらわれた。 「む、無理よそんなの……。 は、恥ずかしいっ!」 「ここでやめたら、圭一はたぶん梨花にむりやり襲い掛かるのですよ? 『そんなに男のペニスが欲しいなら、今すぐブチ込んでやるぜぇ~~っ!』とか言われて終わりなのです。 あぅあぅ~、梨花の純潔もここまでなのです」 「う……ううぅぅぅ~っ!わ、わかったわよ! やればいいんでしょやればーっ!」 羽入のある種もっともな意見に、私は半ばやけになりながら圭一のズボンのチャックに手をかけた。 パンパンに張ったそれはとても降ろしにくかったけど、力いっぱい下げるとそれが中から飛び出るように露出した。 彼の下着を突き抜けて、あろうことか私の手のひらの中にそれが……出てきたのである。 「!? あ、あああ、け、圭一のが、手、手に! 私の手の中にぃぃっ! は、羽入ぅぅぅっ~!」 「落ち着くのです! さっきまで一応触っていたところではないですか! ちょっと硬いソーセージくらいに思っておくのです!」 「そ、そんなこと言ったって……ひっ!や、やだやだなにこれ! 私の手の中で、ピ、ピクピクしてる!」 直接手のひらで触れると、それはほんとに驚くほど硬く大きいものだというのが実感できた。 おまけに圭一のそれは私の手の上できもちよく……ドクッドクッと脈を打つように震えていたのである。 『くぅ……ま、まさか直接触ってくれるとは思わなかったぜ。 ほんとに梨花ちゃんはペニス大好きな女の子だったんだなぁ?』 「ち、ちがうのです! ボ、ボクはおちんちん大好きっ子なんかじゃないのです……」 『くっくっく、そうかなぁ? 今だってほら、俺のこれを手の中で嬉しそうに転がしてるじゃんか? ほんとはちんこシゴくの好きなんだろー、なー?』 「ち、ちがうちがう、圭一のイジワル……」 圭一はもはや自分が主導権を握っているとばかりに私を罵っていた。 実際私はこうして彼のおちんちんを手にしているし、羽入に言われたとおりやんわりとしごいていたりもする。 だがそれはあくまで、この状況を抜け出すためなのである。 けっして自分から触りたいとか……そんなことは……。 「は、羽入……なんだかこれ、ほ、ほんとにすごいわよ? 私の手の中でこんなビキビキになっちゃって……すごいの」 「それはきっと梨花の手が上手だからなのですよ。 オヤシロ様の巫女である梨花は、なんとおちんちんを扱う才能まであったということです。 まったく汚らわしいですねぇ、あぅあぅあぅ……」 「!? そ、そんなこと言わないでよ……あんたまで……」 圭一にペニス大好きな女の子と罵られ、羽入におちんちんを扱う天才だと罵られ……。 私はまるで、自分が本当にそんな女の子であるような気がしてきてしまった。 手をずっと動かしていたせいか、いつのまにか呼吸まで荒くなっていて……これじゃあまるで私も興奮しているみたいだ。 「ん……お、大きいのです。 圭一の……はぁ」 『……なぁ梨花ちゃん。 ほんとは今すぐ俺のこれが欲しいんだろう? そんなに息荒くしてよぉ』 「!? ち、ちがうのですっ! これはちょっと疲れただけで、そんなつもりじゃ……」 『嘘つけって。 俺のこのビンビンにでかくなったペニスを、この……』 すると圭一は突然、ガバっと大きく私のスカートをめくり上げた。 さっきショーツが脱がされていたため、そこには何も履いてない可愛いわれ目が露出してしまう。 「!? ひゃうんっ! け、圭一!」 『このちっちゃなお○んこに入れてもらいたいんだろっ! なあっ!』 「あ、あぅぅっ! そんなこと思ってないのですよぉ……」 『どうかなぁ? こりゃあ今夜一晩かけて、オヤシロ様の巫女がしっかり純潔を守っているか調べてやらないとだなぁ? くっくっく……』 急に声を荒げる圭一に、私はビクっと体を震わせて怯えた。 こんなの、いつもの私のペースじゃない……。 スケベで変態な圭一を、逆に私があしらうくらいが正しい形のはずだ。 なのになぜか頼っていた羽入にまで罵られ、手の中でビクビクと血管を浮き立たせるそれを見ていると……どこか自分の中の感情が抑えきれなくなっている。 「は、羽入? なんか圭一のこれ、ビクビクって……は、破裂しちゃいそうなんだけど、どうなるの?」 「あぅあぅ~、それはきっともうすぐ射精する合図なのですよ。 梨花のスケベな手つきにたまらず、圭一はドピュドピュしちゃいそうなのですねぇ?」 「ス、スケベって……なんであんたまでそんなこと言うのよ。 これはしかたなくやってるんだって知ってるでしょ?」 「ほーしかたなくだったのですか。 その割には、梨花はずいぶん興奮しているように僕には見えたのですけどぉ~?」 「う……あ、あんたいつからそんなに……」 ドSになったの……? 羽入はいつのまにか、圭一と同じような突き刺さる目つきで私を見ていた。 普段からイジメられていたことへの仕返しのように、こんな卑猥なことをする私を淫乱な巫女だと言わんばかりの目で見つめていたのである。 「ほらほら、そのままもっと激しく動かして圭一を射精させてあげるのですよ? 梨花もおちんちんがドピュってするところ、見たいのでしょう?」 「み、見たいわけないでしょ。 そんな恥ずかしいところ……ばか」 「あぅあぅ~そうなのですか? てっきり僕は、梨花は古手家歴代一位の淫乱だとくらい思っていたのですけど。 そうですか~、見たくないのですか~」 「くっ……あ、あんたこれが終わったら覚悟してなさいよ……」 とにかくこの手に握りしめているものを鎮めないことにはどうにもならない。 私は羽入の言うようにその手を激しく動かし、圭一のおちんちんを射精とやらに導いていった。 手首を前後に動かすたび彼のおちんちんの先から何か透明な液が噴き出し、それがピチャピチャとエプロンの前にかかっていく。 『くうぅ! す、すげえぜ梨花ちゃん! なんて上手な手コキだ! こりゃあやっぱり相当数をこなしてるなぁ?』 「いいから早く……しゃ、射精をするのです圭一。 ボクは早くお料理を続けたいのですよ……」 『くっくっく、それはペニスのお料理をって意味かぁ? なぁ淫乱梨花ちゃんよぉ?』 「!?……く、あ、あんたも後で覚えてなさい……」 圭一と羽入。 二人のドSに挟まれながら、私はその手にしたおちんちんを乱暴にしごいていった。 だんだんと先っぽの割れているところが開き始め、初めての私でもここから何か出てくるの?と感じ、その部分をジーっと観察した。 パックリと割れているそこはもうとめどないほど液を吐き出し、ビチャビチャと私の手や腕を容赦なく汚していった。 「なにか出てきそう……しゃ、射精っていうのが起こるの、羽入?」 「そうなのです。 白いのがい~っぱい出てくるのですよ? それを浴びた女の子は、その男の子供を身に宿すのです」 「へぇ、そうなの…………子供?」 羽入の言葉に、一瞬、私は今自分が置かれている状況を考えた。 圭一が仁王立ちし、その下半身の目の前にいる私。 いまその白いものがこのおちんちんから出たら、それは私の体にかかってしまうのでは? さっきから出ている透明なものでさえ顔や手にかかっているというのに、更にそんなものまで体にかけられたら……私は妊娠する? 彼の子供を? 『く……い、いくぜ梨花ちゃん! そんなに俺の精液が欲しいなら、そのスケベな体で受けとめやがれぇぇぇぇっ!!!』 「!? ま、待ってなのです圭一! 今出したらボクにかかっちゃ……!」 ビュル! ビュルルルルッッッ!!! ドビュルルルルッッッ!!!!! 私が言葉を言い終える前に、圭一のペニスからミルクのような液体が発射された。 先っぽの割れ目からドピュドピュと吐き出され、とても濃い液が次々と目の前の私に降り注ぐ。 反射的にそれは浴びちゃいけないと思ったが、彼は私の体をガシっと掴んで逃がそうとしなかった。 「!? い、いやぁっ! かけちゃダメなのですっ! 圭一ぃぃっ!」 『何言ってんだ! これが欲しかったんだろう! ほらほらその可愛い顔にぶっかけてやるよぉぉぉっ!!!』 ドビュル! ドピュピュピュピュッー!!! しっかりと抑えつけられた体に、ビチャビチャと生温かい液体がかけられていく。 毎日家で沙都子と交代で使っている可愛いエプロンに降り注ぎ、そのままそれが下に向かって剥きだしの足にドロリと……。 その勢いのすごさに腕や首すじまでもがまんべんなく白く染められ、おもわず顔を隠そうとした手も払いのけられ、彼の子供の元が容赦なく私の顔面をグチャグチャと汚していく……。 「み、みぃぃ~っ!ダメなのですダメなのです! 赤ちゃんできちゃうのですよぉぉあうぅぅぅっっ~!!!」 『はっはっは、そうだそうだ! 俺の子供を妊娠しちまうほどたくさんぶっかけてやるぜ~っっ!』 ビュルルッ! ビュルッビュルッ!!! ドビュウゥゥッッ!!! ビチャっとした固まり、そしてヌトリした液体が顔じゅうにパックするように塗りたくられていく。 圭一はそんなにも……私のことを妊娠させたいの? そんなことを考えながら、私はその生温かいドロリとしたものたちを浴びていった。 そしてそのまま体じゅうの全てを汚されたと感じたとき……ようやく彼のペニスはその動きを止めた。 『くっくっく、どうだ梨花ちゃん? 俺の精液の味はよぉ?』 「あうぅ……ひどいのです圭一……。 こんなにたくさん……ボク、絶対赤ちゃんできちゃったのですよぉ……」 自分の体からのぼるむせ返るような匂いに、ああ、私は汚されたんだな……と感じた。 圭一の家に来た時点である程度は覚悟していたけれど、それがこんなにも悲惨なものになるとは思わなかった。 好きな人の家に来たはいいけど、まさかこんなふうにされるなんて……。 まさか妊娠させられるところまでいかされるとは思ってもみなかった。 「あぅあぅ~梨花かわいそうなのです。 ドロドロにされちゃったのですよぉ……」 「ばか……あんたがこうしろっていうからしたのに……ひ、ひどいじゃない。 まさかこの年で赤ちゃんができちゃうなんて……う、う、う」 妊娠させられたという悲しい現実に、私はおもわず涙を流してしまった。 よく考えたらこれは、全て私の体に九代目を宿させるための羽入の作戦だったのかもしれない。 最初にここに来るのを止めていたのだって、やめろと言われるとやりたくなる、人間の心理を逆手にとったものであるにちがいない。 現にこうして彼女の言うとおりにしたら、私は圭一に妊娠させられた。 信じていた羽入に裏切られたという事実が、ただ私の胸を切なく苦しめていった。 「ばか、ばか……あんたなんて嫌い! だいっ嫌いっ!……う、う、うぅぅ」 「あぅ~そんなこといわないでなのです……梨花」 いまさらそんな申し訳なさそうな顔をしたって無駄だと思った。 全ては羽入が裏切ったことから始まったのに、これが冗談でしたということにもならないかぎり……。 「あ、ちなみに妊娠なんてしないのですよ? その白いのは梨花のお股に入らないと意味ないのです」 「う、う……ぐしゅ……え?」 「だ・か・ら、赤ちゃんなんてできないのです。 というかそもそも梨花は初潮すらまだなのですから、子供なんてできるわけないのですよ」 「え……で、できないって……?」 「つまりあれですよ……。 梨花ばっかでぇ~、騙されて泣いてやんの~ってことなのです。 あぅあぅあぅ~♪」 「…………………」 羽入のその言葉に、だんだんと頭の中がクールになっていく。 まだ体じゅうが精液まみれだったが、今はとりあえずもっとも効率よく、かつ適切に彼女を殺す方法を思い浮かべていく。 まず私はまな板の上にあった包丁を取り、二番目に殺したい人物にゆっくりとそれを向けていった。 『ふぅ~気持ちよかったぜぇ、梨花ちゃん。 いやーこんなに出たのは初めてだなぁ。 もうすっごく気持ちよく……て』 圭一が何やら感想を言っていたが、今はとりあえずその私を汚した肉の棒にスっと包丁をあてていく。 いや、これは肉じゃなくて海綿体だったか……。 それなら切り落とした時、さぞかし血がドバドバ噴き出るのだろうとむしろ好都合だった。 『!? お、おいおい梨花ちゃん、冗談きついぜ~? そんなとこに当てたら、あ、あぶないよ~?』 「うっさいわね、そんなことわかってんのよ。 そのよく喋る口閉じないと、今すぐ切り落とすわよ?」 『!?…………は、はい』 圭一は私の口調と行動に一気に怯えたのか、あきらかに萎縮してしまっていた。 急所であるところにピタリと刃物を当てられているのだから無理もないが、所詮、彼も強者には逆らえないただのオスだったというわけだ。 今夜、私の体が純潔かどうか確かめるとか言っていたが……。 むしろ私がこの汚れた体を祓ってやろうか?と考えながら、ゆっくりと口を開いていく。 「ねぇ、圭一。 あんたの家に、何かキムチ的なものはある? もしくわすごく苦いものとか……。 まあなんでもいいわ、そんな感じの」 『キ、キムチ……ですか?』 私の放った言葉に、包丁を突きつけられた彼よりも一層それを恐れた女がいた。 背後からなにやらあぅあぅと慌てる声が聞こえてくるが……今はそんなことはどうでもいい。 とにかく早くこの女を罰しなければ、殺さなければという考えだけが頭の中を占めていく。 『え、えーとたしか。 親父が通販で買った……激辛本場キムチとやらが、れ、冷蔵庫にありますけど……?』 「そう。 じゃあそれをここに持ってきなさい。 冷蔵庫って、そこのでしょ?」 『は、はぁ。 でも梨花ちゃんなんでそんなもの……』 「いいから早く持ってこいって言ってんのよ! それともこの***今すぐブチ切られたいのっ!!!」 『!? は、はいはいはいっ!!! 不詳前原圭一すぐに梨花様にキムチを持ってくるでありますぅーっ!!!』 最初からそうしていればいいものを、圭一はようやく私が本気だということがわかったように冷蔵庫に走っていった。 そんな情けない彼を見ながら、私はいままでこんな男のセクハラに怯えていたのかとほとほと馬鹿らしくなった。 男の弱点はペニスだ、と後ろの女がのたまっていたが……。 なるほど、そう考えるとたしかにあそこが弱点ねと納得していくのだった……。
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/418.html
一体どこでどう間違ってしまったのか。 たとえばあの世界では梨花が奴隷にされたように。 その世界ではレナが奴隷にされたように。 沙都子が奴隷にされたように。詩音が奴隷にされたように。 みんなが奴隷にされたように。 そんなふうにして魅音が奴隷にされた。 これは無数に存在する世界のうちのひとつ。 たとえるならば、見慣れた悪夢のようなカケラ。 最初に異変を感じたのは、体育でクラス全員でゾンビ鬼をやったあとのことだった。 一時間走り回ったせいで相当息が上がっていた。正直着替えるのが億劫なぐらいだったが、体操着のままで授業を受けようものなら、たちまち知恵のチョークが飛んでくる。だから急いで着替えた。 更衣室から出て教室に戻ってくると、そこには体操着のまま机に座る圭一がいた。もちろん他の男子たちは皆着替えている。 「圭ちゃん何やってんのー?早く着替えないと知恵先生に怒られるよ」 魅音が笑いながらそう言うと、圭一は少し驚いたように目を見開いて魅音を見た。 「魅音、お前……分かるのか?」 「は?何言ってんの圭ちゃん」 そう返した瞬間、教室に知恵が入ってきた。子どもたちは慌ただしく自分の席に座る。魅音はからかうように声をかけた。 「あーあ、先生来ちゃった。怒られるよぉ圭ちゃん」 「……」 圭一はゆっくりと魅音から視線を外して前を向いた。ふてくされたのかと思い、魅音も自分の席に着く。 日直が授業の号令をかける。全員が音を立てて立ち上がり、知恵はそれをゆったりと見渡し、そしてただひとり体操着姿の圭一に目を止めた。 「あら?前原君」 ほら、来た。 魅音は自分が声をかけられたわけでもないのに、なぜか肩をすくめてその様子を見守る。 「着替えてないんですか?体育の後、休み時間は十分にあったはずですが……」 「体育で疲れて着替えるのが面倒だったので」 知恵のその言葉に圭一は涼しい顔であっさりと言った。魅音は目を丸くして圭一を見る。 何を言っているのか。ごまかすのならもっと他に言いようがあるだろうに。そんな馬鹿正直に理由を話したら、大目玉を食らうこと間違いなしだ。 しかし、次に知恵が発した言葉に魅音はさらに驚愕することになる。 「そうですか。それでは仕方ありませんね」 知恵は微笑みさえ浮かべながら、涼やかにそう言ったのだ。 魅音はぽかんと口を開けて知恵を見つめた。あの厳しい知恵先生が、こんなわがままを許すなんて。普段なら絶対にありえないことだった。 思わず同意を求めたくなって、隣のレナの顔を窺う。しかしレナは普段と特に変わらない穏やかな表情でそのやりとりを見ていた。 レナだけではない。沙都子も梨花ちゃんも、クラス全員がまるで当たり前のような顔をして、そのやり取りを受け容れている。 この空気は一体何? 魅音は穏やかな、しかし明らかに異常なその光景に、ひとり背中が寒くなるのを感じていた。 そしてその日を境に、圭一を取り巻く異常は濃度を増すようになった。 まずお昼のお弁当の時間が変わった。部活メンバーで机を寄せ合っていたのはそのままだが、おかずの取り合いは行われなくなった。 レナも沙都子も梨花も、お弁当を開けるとそれを自分の机の上に置く。そこまではいい。異常なのはそれからだ。 「しかも監督ってば、メイド服を取り出して、今すぐ着てください~なんておっしゃるんですのよ!」 「それでどうしたのですか?」 「もちろんトラップをお見舞いしてやりましたわ!あの診療所にはありとあらゆるトラップが張り巡らされているのですもの。私がほんの指を鳴らしただけで、あちこちからタライや槍や水が標的めがけて襲いかかる仕掛けですのよ!」 「入江は沙都子にけちょんけちょんにされてかわいそかわいそなのです」 「はう~、患者さんたちに迷惑がかからないといいかな、かな……」 「全くだぜ沙都子!お前はちょっと限度と言うものを知らなさ過ぎる!あ、レナこれもらうぜ」 「圭一さんにはおっしゃられたくありませんのことよ!ちゃんと飴と鞭は使い分けてますし、ご心配はいりませんわっ」 「沙都子ちゃん、ちょっと言葉の使い方違う~……」 会話だけでは分からないだろう。おかしいのはその動きだ。 皆がお弁当を開けると、圭一だけが箸を伸ばしてひょいひょいと自分の好きなおかずを取っていく。まるでバイキングでもしているかのように。 そして皆、和やかな雑談をしながら、当然のようにそれを受け容れている。自分のお弁当をつつきながら、けれど圭一が箸を伸ばしてきたら、圭一が取りやすいようにお弁当を傾けてやったりしながら、お昼の時間は流れていく。 圭一がひとりのお弁当を気に入ってそれに箸を集中させることもある。そうなるとそのお弁当の持ち主が食べる分は無くなる。そういう時も、彼女たちは文句一つ言わないのだ。 もちろん圭一もお弁当を持って来ている。けれど圭一はそれを、お昼が始まる前の授業中や休み時間に完食してしまう。 そう、授業での圭一の自分勝手な行動も段々とエスカレートしていた。 授業中の居眠りは当たり前。時には机をふたつ寄せて、その上に堂々と寝転がったりする。 靴を脱いで両足を机に乗せて、ふんぞり返って漫画を読んでいる時もあった。 早弁はもちろん、レナに「腹減ったからレナの弁当もくれ」と言って奪い取り、授業中にガツガツとレナの可愛いおかずを食い荒らしていた時は、本当にぶん殴ってやりたくなった。 だから、とうとう我慢が出来なくなった魅音は、爆発した。 授業中、がたんと椅子を蹴って。圭一の前に仁王立ちになって、わなわなと身体を怒りで震わせながら、怒鳴った。 「いい加減にしなよ、圭ちゃんっ!!」 圭一は頬にレナのお弁当のご飯粒を付けた顔で、魅音を見上げた。 教室の空気が強張る。禁句を口にした魅音を、クラス中が息を殺して見つめる。知恵さえも、口をつぐんで魅音を見た。その張り詰めた緊張を痛いほどに肌に感じながら、それでも魅音は渾身の力を込めて圭一をキッと睨み付けた。 「いい加減にって、何が?」 圭一は悪びれた様子はまるでなく、口元に薄ら笑いさえ浮かべながらそう言う。 「決まってんでしょ!ここんとこずっと、自分勝手に横暴ばっかり通して!誰の弱味を握ってクラス全員言いなりにしてるのか知らないけど、いくらなんでもやっていいことと悪いことが…」 「自分勝手?横暴?誰が?」 「圭ちゃんだよ!今だってレナのお弁当を無理やり取って勝手に食べて…」 「なあレナ!俺は横暴だと思うか?正直に言ってみろ!」 不意に話を振られて、今までその様子を呆然と見つめていたレナがびくっと肩を震わせる。 「俺はレナのお弁当を無理やり取ったか?勝手に食べたか?なあ?」 圭一の下卑た声が矛先となってレナに向かう。 「え……あ……えっと……」 かつてのあの勇ましいレナとは思えないほどに、今のレナはひどく弱々しかった。 青い顔でうつむきがちに、口をもごもごと動かす。 「なあどうなんだよ。お前も魅音と同じ意見か?言ってみろよ、ほら!」 「ちょっと圭ちゃん、やめなよ!今あんたに話しかけてんのは私でしょ!」 魅音がたまらずにそう言うと、圭一は底意地悪く笑う。 「止めるなよ。お前が言ったことを辿れば、俺がレナに横暴を働いたって話になる。それなら当事者のレナに聞いてみるのは当たり前じゃないか。俺が本当にレナの弁当を無理やり奪ったのか、どうか」 そう言われては手も足も出ない。圭一はレナに向かってまっすぐ歩いていく。レナは怯えた目でそれを見つめる。 圭一はレナに手が触れるほど近くまで来るやいなや、手を強く振り下ろした。レナを含めた皆がはっと息を呑む。 ガシャン、という音と共に、レナの机が横倒しになった。 レナの教科書やノートやペンケースが床に落ちて散らばる。目の前から自分の机が消えたレナは、椅子に座ったままカタカタと小さく震え出した。そんなレナを圭一は冷え切った瞳で見下ろす。 やがてゆっくりと手を伸ばし、レナの細い肩をがしっと掴んだ。 「ほら、言ってみろよ……俺はお前に意地悪だったか?」 腕に力を込めながら、レナの耳元に声をこすり付けるようにして問う。 「なあ、黙ってないで言えよ。言えってば……声を出せ、竜宮レナっ!!」 圭一の怒号に恐怖で硬直しそうになりながらも、レナはぶんぶんと頭を横に振った。 「ち……ちがうよ……圭一くんは、レナに、意地悪なんか……してないよ……」 か細い声でそう言うレナに、圭一はにっこり笑った。 「そうだよなあ?俺、意地悪なんかしてないよな?」 レナはこくんと頷く。 「レナの弁当を無理やり奪ったりしてないよな?」 こくん。 「レナが自ら自分のお弁当を、食べてくださいって、俺に差し出したんだよなあ?」 ……こくん。 「俺はレナのために、レナのお弁当をわざわざ食べてやったんだもんなあ?」 ……こくん。 「だからぜーんぶ、思い込みの激しい魅音の勘違いなんだよな?」 …………こくん。 まるで操り人形のようになってしまったレナから手を離すと、圭一はゆっくりと魅音の方に振り向いた。 魅音は絶望的な気分でそれを見た。 誰も咎めない。当の被害者のレナさえも。この学校の教師である知恵さえも。クラス全体が圭一の横暴を容認している。クラス全体が狂気に包まれている。 いや、違う。その圭一の横暴が許せない、教室の容認の空気に馴染めない魅音こそが、異端なのだ。 この教室では圭一が正義だった。圭一が法律だった。いつの間にかそうなっていた。 だからこの教室の法律である圭一に逆らう魅音こそが、あってはならない存在だった。 魅音はそれに、今ようやく気付いた。 けれどもう遅い。 「なあ魅音」 圭一の腕が、魅音にゆっくりと伸びる。 「いくら魅音が委員長だって言ってもさ、やっぱりこうやって罪の無い生徒をいじめの犯人扱いするのは、いけないことだと思うんだ」 圭一の手が、魅音の肩をシャツ越しに撫でる。まるで自分の手に付いているものを、魅音の肌に染み込ませようとするかのように、執拗に。 「前から魅音の態度は、目に余ると思ってたところだし」 圭一の唇が、魅音の耳元に近付く。 「いい機会だから、これからじっくり躾けてやるよ」 「ぐっ……!!」 そう圭一が猫撫で声で囁いた瞬間、頭皮に鋭い痛みを感じる。髪を引っ張られたのだ。 圭一は容赦無く、魅音のつやつやとしたポニーテールを鷲掴んで、ぐいっと引き上げる。 「こう見えて俺、結構厳しいんだよ。泣きたくなるかもしれないけど我慢しないと駄目だぞ」 「うあっ……くっ……!」 ぎりぎりと髪を引っ張られ、むちゃくちゃな方向に頭を動かされ、強い痛みに襲われながらも、魅音は気丈に圭一を睨み続ける。 圭一はそんな魅音に向かって、まるでカモシカを目の前に舌なめずりをするハイエナのように暴力的な笑顔で、言葉を続けた。 「泣いても絶対にやめないからさ」 続く
https://w.atwiki.jp/herikutu/pages/80.html
406 : ◆fpFzISrvX6 :2009/05/04(月) 20 41 49 ID JRvxVvkS では、始めますね。 縁寿「ウィッチハンターの皆さん、こんばんは。 今日は六軒島の事件からちょっと未来のゲーム盤を用意したわ」 「ハッピーエンド後の悲劇」 うみねこのなく頃に、生き残ったのは17人。 兄さん達はベアトリーチェとの激しい戦いの末に、 ついに六軒島の惨劇を打ち破り、生還することができた。 その後のある日、私と兄さん宛に招待状が届いた。 「みんなを集めてパーティーするよ! うー! by真里亞」 兄さんと一緒に真里亞お姉ちゃん主催のパーティーに行ってみると 会場には、朱志香さん、譲治さん、嘉音さん、紗音さんも招かれていた。 私はみんなが平穏な日々に戻れたことを嬉しく思っていた。 しかし、魔法による惨劇は六軒島で終わりではなかった! このパーティーは恐ろしいサバトだったのだ! 真里亞お姉ちゃんは楼座叔母さんを部屋に入れると、扉に釘を打ちつけて閉じ込めた。 そしてこれから楼座叔母さんを炎で焼く、と宣言したのだ。 真里亞「きひひひひ、やっぱりママは許さないッ! 有罪だッ!」 真里亞お姉ちゃんが杖を振るうと、燃え盛る松明を持った山羊の従者が現れた! 山羊の従者は扉をすり抜けて部屋に入ると楼座叔母さんに火を放った! 楼座叔母さんの悲鳴が響き渡る!肉を焼く異臭が辺りに立ちこめる! みんなはサバトの魔力に取り付かれてしまったとでもいうのだろうか! 楼座叔母さんが炎に焼かれているのに、誰も助けようとはしない。 そしてついに【楼座叔母さんは炎で焼かれて骨になった】。 でも、不思議な事に【楼座叔母さんが居た部屋の中に出火の原因になる物は無かった】し、 【事件の起きた建物で火災は発生していない】。 エンジェ「火の気の無い部屋で楼座叔母さんはどうやって焼かれたのかしら? ……勘のいい人には一発で当てられちゃいそうだけどね…… では、ゲーム開始を宣言するわ」 407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 43 28 ID 1IRiCzRf おいでませ! 408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 48 55 ID 8KCcUeUt わかったかも とりあえず 『誰かが火を持って入ってきた』 409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 49 11 ID 57TMOX0e 『楼座は事件で死んでおり火葬された』 410 : ◆fpFzISrvX6 :2009/05/04(月) 20 51 14 ID JRvxVvkS 縁寿「 408 【楼座が部屋に閉じ込められてから炎で焼かれるまで誰も部屋に入っていない】 . 409 お見事!リザインよ。やっぱりすぐに分かっちゃったわね……」 411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 52 28 ID 57TMOX0e 火葬場の釜ってガスかなんかなんですかね。 とりあえずお疲れ様でした。 412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 53 35 ID 8KCcUeUt 早いなw そういう答えだったのか。 てっきり虫眼鏡で燃やすみたいな感じかと思ってた 413 : ◆fpFzISrvX6 :2009/05/04(月) 20 53 46 ID JRvxVvkS 縁寿「それでは解答よ」 「誰もがいずれ必ず迎える悲劇」 2046年、某所火葬場にて 右代宮楼座の葬儀はしめやかに執り行われた 真里亞(69歳)「ママ……安らかな最期だった……」 縁寿(66歳)「真里亞お姉ちゃん、立派に喪主を務めたわね」 戦人(78歳)「楼座叔母さん、享年九十何歳だっけ?大往生だったな」 紗音(7?歳)「楼座さんのおかげで今の私達があるのですから、感謝の気持ちを忘れてはいけませんね」 譲治(83歳)「あの日、六軒島で楼座叔母さんが無双してくれなかったら、皆生き残れなかったもんね」 嘉音(7?歳)「昼ごはんはまだかのう?」 朱志香(78歳)「さっき食べたばかりでしょ?」 戦人「縁寿、何考え事してるんだ?」 縁寿「ん、ちょっとね。これゲーム盤になるんじゃないかしらと思って。不謹慎だったわね。」 戦人「???」 嘉音「お館様はどこ行ったのかのう?」 朱志香「だいぶ前に亡くなったでしょ? というか今はあなたがお館様でしょ?」 縁寿「"パーティ"は葬儀、"部屋"は棺桶、 "!"の付いてる文章は幻想描写だったわけ。 私達がこんな"悲劇"を無事に迎えられるかどうかは、 きっとウィッチハンターのみんなにかかっているわ。 よろしくお願いするわね。 それじゃシーユーアゲイン、ハバナイスデイ」 2つ目の青でリザインって最短記録?お粗末さまでした。 414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 56 07 ID QoWLgEJz じゃあ、かるく復唱要求 「楼座叔母さんは他殺である」 「楼座叔母さんは人間である」 『楼座叔母さんという名の動物性の食材Xを電子調理器で火を使わずに焼いた』 415 : ◆fpFzISrvX6 :2009/05/04(月) 20 57 39 ID JRvxVvkS しまった! . 409は【楼座は事故死ではない】で斬れば少し粘れたのに…… 416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 20 57 56 ID 1IRiCzRf あぁ、やっぱり葬儀でしたか…。 って、解はちょっと予想外…かのんw 最短は…一発青があったような。 417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/04(月) 21 00 06 ID 8KCcUeUt お疲れさまでした。ミニゲームなら一発でもいいと思いますよ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/whentheycry3-4/pages/173.html
煉獄の七姉妹(れんごくのななしまい)ベアトリーチェの手による上級家具。ルシファーは、長女であり即ちリーダーでもある。その為、彼女は姉妹で最も強いと自称しているが、実は自分が姉妹でもっとも劣っていることを自覚している。しかし、それを悟られまいと、彼女は今日も傲慢に振舞っている。バレたら、どれだけ妹たちに蔑まれるかに怯えながら。 レヴィアタンは、長女ルシファーに妹代表として意見する立場にある。本来は嫉妬深く残忍な性格で、弱みを見つけることにも長けている。しかし、嫉妬深いというよりは泣き虫でわがまま。なぜか要領が悪く、いつも姉妹の順番ではいつもビリになり、貧乏クジを引いて泣いている。 サタンは、いつも怒っている姉妹の委員長格。矢継ぎ早に叱り声が飛び出すので、姉妹たちには怖がられている。その為、誰も自分には言い返してくれず、実はいつも寂しがっている。時に、わざと怒られるようなことをするのだが、姉妹たちは叱り返してくれず、寂しい。 ベルフェゴールは、寡黙で真面目でもっとも家具として信頼されている。しかしそれは、主を怠惰な豚にするという悪魔的な欲求のためでもある。その意味では、姉妹の中で、もっとも模範的な悪魔と言えるだろう。真面目すぎるのが欠点。逆に、自分が親切にされるのに慣れていない。 マモンは、初めて縁寿の友人となった家具。彼女の修業時代を通じてずっと一緒に居続け、主が一人前の魔女になれるよう、強欲に応援し続けてくれた。七姉妹の中でも特別な一人。 ベルゼブブは、美食家と大食家で知られる姉妹のグルメである。マモンと性分は似ていて、互いに早い物勝ちをよく競い合っている。また、いつも食べ物の話ばかりしているので、姉妹の和ませ役でもある。しかし、美少年をさらいワインやチーズの変わりに監禁したいという物騒な嗜好も…。 アスモデウスは、姉妹の末の妹として誰からも可愛がられている。その為か、ちょっぴりHな話題になると彼女だけ敬遠されてしまっている。姉たちに一人前だと認めてもらう為に、ずっとボーイフレンドを探している。しかし高望みが過ぎている為、決して現れぬ王子様に妄想の中で尽くす毎日だ。
https://w.atwiki.jp/herikutu/pages/45.html
974 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 00 09 01 ID DNpgeIYG 粗が目立つと思うけど頑張ってゲーム盤作ってみました 自分の能力が足りないので絶対の魔女様の力をお借りします。 「幸せの国へ」 とある町に少女とその両親が暮らしていました。一家はとても貧乏でした。 それなのに父親は仕事もせず母親とはいつも喧嘩ばかり。 少女は信じていました。いつか自分を幸せの国へ導いてくれる魔法使いが現れることを。 そしてそのときが遂に訪れたのです。それは春めいてきた3月末の深夜のことでした。 ドアに鍵がかかっていたにも拘らず、家族3人が眠っていた質素な寝室に可愛らしい魔女が 淡い光と共に舞い降りたのです。 目を覚ました両親はその現実離れした光景に放心して立ち尽くしていましたが、少女は自分が 思い描いていた通りの魔女の出現に心から喜び魔女に抱きつきました。 「あなたが私を信じてくれたから、私はここに顕現できたわ! お礼にこの私があなたの望みを 叶えてあげる!」 そう言うと魔女は両手を掲げると空中に2本の杭を出現させ、 「ベアトの家具だけどちょっと借りるわよ! それっ!」 「うわぁぁぁん! お腹すいたぁぁぁっ!!」 「ちょっと! ちゃんと仕事しなさいよ!!」 二つの杭は室内を縦横無尽に跳ね回ると少女の両親の心臓を背後から正確に貫きました。 「あっけなぁい…」 魔女はつまらなさそうに呟く。 「ああそうだ。あなたの幸せの記憶にはこいつらの顔は必要ないわね。だから、私が消してあげる」 魔女は手のひらから光を放つと、両親の顔をズタズタに引き裂き醜い肉の塊に変えてしまいました。 「いままであなたを苛めてきた罰よ。さ、これであなたを縛る邪魔者はいなくなったわね。 それじゃあ、あなたを幸せの国へと連れて行ってあげる」 魔女は少女の身体を優しく抱きしめると、淡い光を放って少女の魂だけを幸せの国へと導いていきました。 少女は魔女に連れられて、何の苦しみも悲しみもない優しい幸せの国へと旅立っていきました。 975 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 00 12 30 ID DNpgeIYG 現場検証 1982年、3月27日、午前10時頃、金の取立てに来た男性から警察に通報があった。 在宅か不在かを確認をする為に様子を窺っていると、窓の鍵こそ閉まっていたが、カーテンが 開いていたので中のを覗き込んでみたら、一家3人が死んでいるという言うのだ。 被害者はこの家に暮らしていた一家3名。父、母、そして少女である。 父、母は共に背中から鋭利な刃物で一突きされたような刺し傷があり、死因は心臓を貫かれたことによる 出血性ショック死。それだけならまだしも、2人とも死亡後に斧のようなものを顔面に何回も振り下ろされ、 顔が原形をとどめていなかった。 そしてもう一人の被害者である少女もまた心臓を一突きされていたが、両親のように顔面を破壊されてはおらず 安らかな顔で亡くなっていたという。 家の鍵は全て施錠されており、窓なども警察が調べるまで割られてはいなかった。 唯一の出入り口である扉の鍵は扉のすぐ横にあるダイヤル式の箱の中に仕舞われていた。 不思議なことに、室内から凶器となった刃物の類が見つからなかった。 そして、不思議なのはそれだけではない。 警察が家の中を調べていたとき、少女のものと思われる一枚の絵が見つかった。 両親の死体に杭のような物を突き刺し、顔を粉砕するピンク色の魔女の姿。それはこの家を真上から見た位置から 書かれており、正確なこの事件の見取り図とも言える絵であったのだ。 まるでこの事件の事を予知したかのような、不思議で不気味な絵は好事家の間で話題になり、魔女伝説のひとつに 加えられ今日まで語り継がれている。 え? これだけなら「少女が両親殺した後に自殺した」、もしくは「謎の人物Xが3人を殺したあと鍵をかけた」 で話が終わるって? 話しは最後まで聞きなさいよ、この無能! この赤字を喰らってもそんなのほほんとして いられるかしらね!? さあ、絶対の魔女が宣言するわ! 【この家の出入り口は玄関の扉1箇所のみ】「隠し扉とか窓の隙間とかはないわよ。ベアトの密室定義に準ずるわ」 【母親は事件の日、眠りにつく前にダイヤル箱に鍵を入れ、ダイヤルを動かし施錠した。さらに扉の鍵を内側から 絞めて施錠した】 【入り口のダイヤルの箱の暗証番号を知っているのは一家の人間3人のみ】 【事件の日、ダイヤル箱の暗証番号は偶然では絶対に開かなかった!】 【3人は他殺である】「私が両親を殺し、女の子は私が肉体の檻から解放してあげたの」 さあ、愚かな人間たち! どんな散弾のグーチョキパーで来たって超パーで返り討ちにしてやるんだからっ!! このゲーム盤、ひっくり返せるかしらぁ? 976 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 00 56 45 ID DnTWaWnD いきなり完璧な密室きたな… とりあえず復唱要求してみる。【3人は他殺である】について 「3人とは家の中で殺されていた人物3人を指す。」 977 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 01 05 28 ID y+MKYEnq とにかく情報を増やさないと何も言えないよね 復唱要求 「部屋の中に居た3(父、母、少女)は誰も殺害していない」 「ダイヤル箱はきちんと暗証番号を入れ解錠しないと、中の鍵を取り出せない」 あとなんか死体の両親の顔をずたずたにする少女っていう怖い妄想が降りてきたので 「少女は両親に対して損壊を加えていない」 あと凶器か。ミステリの定番は氷や塩の凶器だよね 「3人(父、母、少女)は全く同一の形状を持った凶器によって殺害されている」 「3人(父、母、少女)の死体や室内には余分な水、塩の痕跡は残されていない」 978 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 01 49 42 ID cV3v5ymb ふむ…参加だ! 復唱要求 「ダイアル箱は母親が眠りについた後から現場検証が始まる間に開けられた事が無い」 「ゲーム開始から死体発見までの間 玄関の鍵は家から持ち出された事が無い」 上記の要求が拒否されるならば以下の青を宣言する! 『謎の人物Xが 予め解錠されたダイアル箱を受け取る。 Xは街の鍵屋で鍵をコピーした後家に戻り、一連の犯行を行う 最後に凶器を持ち去り、コピー鍵で玄関を施錠し立ち去った』 979 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 01 50 45 ID h98euw3U ベアトの密室定義には、外に出れない隠れ場所は含まれなかったよね。 『犯人Xが3人を殺害後、凶器を持って家のどこかに隠れ、警察の捜査をしのいだ』 980 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 05 28 ID h98euw3U 基本から攻めてみる 『3人は使用後に消える謎の凶器Xで争って相打ちになった。 謎の凶器Xについては氷とかでも良いし、悪魔の証明なので説明不要』 これを斬るなら、復唱要求!「相打ち殺人は存在しない」 981 名前:980[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 07 34 ID h98euw3U 次スレ立ててきます 982 名前:【うみねこのなく頃に】屁理屈推理合戦スレ 3[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 12 15 ID h98euw3U ―――この物語はどうせ幻想に決まってます 本編と関係があるはずもありません――― これは同人ゲーム「うみねこのなく頃に」の関連スレです。 本編中の赤字&青字による屁理屈合戦ゲームを、 オリジナルストーリーでやってみようという試みです。 細かなルールは出題者にお任せします。 前スレ:【うみねこのなく頃に】屁理屈推理合戦スレ 2 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1234367055 983 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 18 40 ID BsKWDvQ8 即死赤字が切られてない以上まだ密室にも何にもなってない。 また、殺した人間と顔をたがやした要因が同一とは限らない。 顔はトラップや天井から降り注いだや斧で壊れたのかもしれない。 あと、情報を増やしたいのは判るが単なる復唱要求ではなく仮説を立てて欲しいかな。 あっさり拒否されるのは明白だしあっさりのってくる復唱要求は魔女にとって痛くない赤字のほうが多いと思う。 …で、今から推理を組み立てる前に睡魔に食い殺されます… 皆…後は任せ・・・ぐふっ。 984 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 21 14 ID h98euw3U ご、ごめん、 982は誤爆…… 次スレ 【うみねこのなく頃に】屁理屈推理合戦スレ 3 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1236791624/ 985 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 43 09 ID DnTWaWnD 提示されている状況は充分に密室だと思うけどねぇ。 そこをどうこじ開けるか。 ということで、ダイヤル箱は家の外にあったと仮定してみる。復唱要求 「ダイヤル箱は家の中にあった」 確かに復唱要求は弱い。でも魔女にとって痛くない赤字だって 可能性は絞れるんだぜ!拒否されることから推理する楽しみもある。 け、決して青字が思いつかない訳じゃないんだからね! 986 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 02 49 53 ID CDaiquEP 『入り口のダイヤル番号を少女が謎の人物Xに電話で伝えた、そうしてダイヤル箱を開けて謎の人物Xが三人を殺害』 987 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 04 35 38 ID DNpgeIYG . 976 その復唱要求に応じるわ。 【他殺された3人とは父、母、少女を指すものである】 . 977 【部屋の中にいた父、母、少女は部屋の中にいた人物に対して一切の危害を加えていない】 【3人を殺した凶器は同一の物である】 【凶器は金属によって構成されている】 . 978 復唱拒否。理由は特にない。だけど、その下の青は切らせてもらうわ 【この事件に合鍵は存在しない】 . 979 【警察は中に隠れている人間を見落とすことはない!】 . 980 . 977への赤にてまとめて切らせてもらうわよ . 983 そうね。青は散弾銃のように使ってこその青よ どんな突拍子もない仮説だって重ねていけば真実に辿り着けるかもね。 まあ、この事件は私が出向いてるから無理かもしれないけどね! . 985 要求に応じるわ。 【事件の間、ダイヤル箱は家の外にあった】 . 986 こんな青、痛くも痒くもないわ! 【被害者の少女は事件の日電話をかけていないし、家の中から外へ情報を漏らしていない】 とりあえずこんなところかしら 988 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 07 38 51 ID h98euw3U .>【事件の間、ダイヤル箱は家の外にあった】 えええぇ!?? いきなり真相解明? 989 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 08 02 42 ID 6eFO6hpk 復唱要求 『犯人はピッキングの類でドアを開け侵入した。出て行くときはまたピッキングの類を行い鍵をしめた』 『犯人はダイヤル鍵の箱を分解し鍵を取り出した、出て行くときはダイヤル鍵の箱を直し鍵をいれていった』 990 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/03/12(木) 08 21 46 ID 6eFO6hpk . 989 復唱要求とか間違って送信してしまった… 青字でお願いします 991 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 03 21 ID FdjluNmU ベルン「…………こんばんは。少し様子を見に来たわ。 初めに1つ謝罪するわ。このゲーム盤の犯人は最後に至る直前まで奇跡の加護を受けているから 少し厄介な存在になっているわ。……まあ歴戦の魔女狩りたちには大した障害にはならないと思うけれど」 ラムダ「きゃあああっベルンんんんんんんんっ!! 私に捕まりに来てくれたのねえぇぇえええええ!!」 ベルン「みー(軽くかわす)………そんなことより青杭とかが飛んできているわよ」 ラムダ「えっ!?」 . 988 ラムダ「し…真相解明!? なら現場検証の一文を一部追加して赤で言うわよ 【家の鍵は全て施錠されており、窓なども警察が調べるまで割られてはいなかった。 唯一の出入り口である扉の鍵は扉の外側のすぐ横にあるダイヤル式の箱の中に仕舞われていた】 さらに赤を加えるわ 【事件後、警察の捜査時に箱が分解され中から家の鍵が見つかった】 これに以前切った赤を加味するとどうなるかしらねー? . 989 復唱きょ…って青字!? 【ゲーム開始時から警察の捜査開始前までの間に、鍵を用いないで外側から扉を開錠及び施錠することはできない】 【ゲーム開始時から警察の捜査開始前までの間に、ダイヤル箱は分解されていない】 ラムダ「ベルン、どう? まだまだ私を否定するほどの青なんて飛んでこないわよ! ベルン「…………」 992 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 21 29 ID 7NfGCsxS 復唱要求されたのは 「ダイヤル箱は家の中にあった」 赤字が 【事件の間、ダイヤル箱は家の外にあった】 中 と 外 意味が正反対だから、 988はびっくりしているんだと思うんだけども 993 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 35 46 ID DnTWaWnD ダイヤル箱が外ならこの弾は通るな! 『謎の人物Xが屋内のが3人いずれかに鍵出してを開けてもらい、 暗証番号を聞き出した後に3人を殺害。 外に出てダイヤル箱から鍵を出して施錠、再び ダイヤル箱に鍵をしまって凶器は持ったまま逃走。』 994 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 40 20 ID DnTWaWnD 連投すみません ×鍵出してを開けてもらい ○鍵を開けてもらい 995 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 49 26 ID 7NfGCsxS そう、ダイアル箱が外にあったのなら密室でもなんでもない。 ありがちパターンで行くと 『ダイアル箱に入っている鍵は、扉を外側から施錠する為の鍵。 部屋の内側からは鍵を使わずに施錠するタイプの扉だった。(例:ボタン錠) 犯人は外で三人を金属の武器で襲撃。致命傷にならず家に逃げ、母が内部から施錠。 鍵の入った箱は家族の誰かが落としてしまって、家の外にあった。 犯人は箱を開ける事も、家に入る事も出来なかったが ずっと外にいる事を家の中の三人にわかるように行動していたので 三人は逃げる事も出来ず、そのまま家の中で死亡。』 こんなつまらないオチでは無いと思うけども。 996 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 50 25 ID FdjluNmU . 993 なかなか考えてくるわね。でもこう返すわ! 【被害者一家は他人に暗証番号を教えたことはない】 997 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/12(木) 23 58 54 ID FdjluNmU . 995 【犯人は両親の顔面を死亡後に切り刻んでいる】 この仮説では被害者は死亡後に死体に触れられないわね。 くっくっく! ほーら、やっぱり魔女の仕業なのよ! 998 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 00 21 38 ID Ws86RZ/o 『両親が寝ている間に、犯人は少女を呼び出し扉を開けてもらい 鍵をダイアル箱から出してもらう。 犯人は、少女・両親を殺害し、両親の顔面を切り刻む。 家の扉を施錠する。 家の外にあるダイアル箱とは、ポストの事で 犯人は鍵をポストに投げ込んだ。』 999 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 00 29 11 ID m1Mbum2T 一応致命傷説で。 『謎の人物Xが屋内の3人いずれかに鍵を開けてもらい、 父、母を殺害後、少女に致命傷を負わせる。 凶器を持った犯人逃走後、少女は鍵をかけて絶命。』 1000 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 00 39 04 ID SwquDSUe いいこと思いついた。犯人は室内で死んでいる!(キリッ 『犯人は事件前から家の中にいた。 3人を殺害後、犯人は暖炉の火などによって完全に焼失して死体は残らなかった』 ~ 【うみねこのなく頃に】屁理屈推理合戦スレ 3 に移動 ~ 8 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 00 57 55 ID J6/wXjVn . 1 スレ立て乙! 前スレ 998 ポストっていうのは面白いわね。でも、 【ダイヤル箱は鍵を外さないと物を出し入れできない。隙間は存在しないわ】 前スレ 999 もう少し温存しておきたかったけど、そろそろ切るしかないみたいね… 【被害者3人は即死である】 前スレ 1000 1000オメ! だけど推理は駄目駄目よ! …あーっと、どう言えばいいかしら。うん、これなら言える。 【焼死体があれば警察は必ず発見する。消失はない】 9 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/13(金) 00 59 46 ID J6/wXjVn トリが外れているなんて… . 8は出題者です。すみません 10 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 01 08 46 ID SwquDSUe ダイヤル箱が崩せないからトンデモしか思いつかないぞ。 『家の中には鉄の刃物で心臓を突くようなトラップAと 死体の顔を耕すようなトラップBが仕掛けられていた。 それらのトラップを家の外から犯人が動かして3人を殺した』 11 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 01 09 17 ID SwquDSUe あ、ベアトの密室定義にひっかかってるわこれwww 12 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 01 10 53 ID Ws86RZ/o . 9 ちょっと和んだ。にひ。 『被害者は父・母・少女だが、家族にはもう一人の人物がいた。 母親がダイアル箱に鍵をいれ、内側から施錠して寝る。 犯人は父母少女を殺害し、父・母の顔面を切り刻み、外にでる。 暗証番号を知っている三人とは、父・母・犯人なので 普通に鍵を取り出し、扉にロックしてまたダイアル箱に鍵をしまった。』 13 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/13(金) 01 38 18 ID J6/wXjVn . 12 痛っ…くなんかないわよ! 全然追い詰められてなんかないわ! この赤字で切り伏せてやるわ! 【被害者一家の構成人数は3人である!】 14 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 01 43 43 ID c0iok5Ho むむ? 確かにその赤字なら全く痛くなさそうなのに、その反応は気になるね。 15 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 01 48 58 ID Ws86RZ/o ああ、それならこうかな。 『被害者は父・母・少女だが、少女はこの家族の一員ではなかった。 つまり被害者の三人=父・母・少女 被害者一家の三人=父・母・犯人 母親がダイアル箱に鍵をいれ、内側から施錠して寝る。 犯人は父・母・少女を殺害し、父・母の顔面を切り刻み、外にでる。 暗証番号を知っている三人とは、父・母・犯人で 暗証番号を知っていたので、普通に鍵を取り出し、扉にロックして またダイアル箱に鍵をしまった。』 16 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 02 04 00 ID SwquDSUe . 15をインスパイア 『被害者一家とは父・母・X。少女は外から来た犯人であった。 少女は一家の誰かに内側から玄関の扉を開けさせ、家に侵入。 父と母を殺害して顔を耕したが、その後Xに殺害される。 Xはダイアル箱を開けられるので鍵を取り出して施錠し、また鍵を戻した。 その後Xは凶器を持って逃走した』 17 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/13(金) 02 16 18 ID J6/wXjVn ラムダ「何よ何よー! みんなして屁理屈ばっかり言ってぇ…! . 【被害者の親族と警察は被害者少女を被害者家族の構成員であると認めたわ】 ベアト「…………くすくす……」 18 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 02 20 22 ID SwquDSUe 事実ではない、でも親族と警察は騙された? うーん。 19 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 02 23 49 ID m1Mbum2T 顔面破壊といえば替え玉。 『母親の死体と思われているのは別人だった。 母親は家の外で謎の女Xと父、少女を殺害。 中に死体を運び、外に出て鍵をダイヤル箱から取り出し 施錠後、再びダイヤル箱にしまい凶器を持って逃走。 母親は持っていた凶器で謎の人物Yに謎の女Xと同様の方法で殺害された。』 20 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 02 38 52 ID c0iok5Ho ん? 2.人間側は、『』で囲われた青字でニンゲンとトリックによる仮説を魔女側に提示することができる。 魔女側は青字に対し、赤字により少なくとも一部分を否定しなければならない。 否定できなかった場合、人間側の勝利となる。 ただし、部分的な仮説については否定する義務を負わない。 これに則してない気がする。 21 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 02 59 53 ID Ws86RZ/o がんばって考えてるけど、 17の意味がわからない。 被害者一家と、被害者家族の構成員は意味って違うもの? 一家=家族だよね。 違うっけ? 誰か教えて欲しい( _ ) . 20 具体的にどれが違うのか指摘して欲しいです。 22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 03 07 10 ID c0iok5Ho . 21 親族と警察が認めた≠真実 少女が一家ではない事を否定できてない、と思うのですよ。 23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/03/13(金) 03 08 22 ID SrRMU/1q . 21 構成員だけど一家ではないと考えて 少女は一家の奴隷だった、ではどうでしょうか? 24 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 03 26 37 ID cdjB9+v4 父か母の浮気相手との子供を連れて来ちゃった! 大げんか勃発! その隙を狙って殺人事件発生! 一家を殺して浮気相手の子供が逃げちゃったよ! 眠い目こすってこんなんしか考えられんかった。 青字に成形するような発想でも無いし俺はもうだめだ z z z 25 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/13(金) 04 26 25 ID J6/wXjVn ラムダ「痛い痛い!! もう我慢できない! 何で私がこんな目に合うのよー!!」 ベアト「…………魔女側リザインよ。真実は 15にある通り あの子ったら体中青杭だらけになりながら最後に苦し紛れに 赤字出すから………くすくす」 このゲーム盤の真実の姿は今日の夜にうpします。 お付き合い頂いた皆様本当に有難うございました。 26 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/13(金) 04 30 08 ID J6/wXjVn ベルン「…………ベアトって何よ…出題者はまだ寝ぼけているみたいね」 27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 04 41 39 ID c0iok5Ho . 25-26 乙でした!解、楽しみにしてます。 28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 07 39 17 ID Ws86RZ/o ◆Oudnx64fmoさん おつかれさまです。解楽しみにしてます。 今回は 15でリザインとの事ですが リザインするとしても、それまでの青字に対しては レス番をつけて赤字切ってくれるといいな、と思います。 . 10や 19をどう切るのかなー、って思っていたので。 (青字に対してどんな赤字が来るのか? それもこのゲーム盤の楽しみの一つだと思うのです。) . 22 「親族と警察が認めた≠真実」確かにそうかもしれませんが このゲーム盤の場合【赤字は真実!】なので 出題者が言う限り「親族と警察が認めた=真実」扱いかと。 . 23 なるほど、血縁関係の有無で分類する考えですね! 29 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 09 09 59 ID LRGCypGR 楽しそうなスレと思いつつ、良い青も浮かばない途中参加だったので ずっとROMってしまいました・・・ 次回からは積極的に参加したいです ◆Oudnx64fmoさん 乙でした! 30 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 17 14 38 ID SwquDSUe いやいや、【赤字は真実!】だからこそ 「警察・親戚が認めた」という表現に意味が生まれる。 もちろん真実である可能性はあるけど、そうでないかもしれないだろ? ヒントとしてならそれで構わないけど、 そうでない可能性があるから青字を切れていないと 20は言いたいんだよ それはさておき、ラムダさん乙でした。 盲点を突く面白い謎でした 31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 23 23 47 ID c0iok5Ho . 22 . 30が言ってくれたけど一応。 赤字はこのゲームにおいて最上位の定義。警察や親族の発言なんて問題になりません。 【被害者の親族と警察は被害者少女を被害者家族の構成員であると認めたわ】 では、「少女は家族の構成員ではない」と言う可能性が否定できません。 「屁理屈合戦」ですからね。 突っ込めるところは全部突っ込むくらいでないと。 逆に言うと【少女は家族の構成員】と言う赤字が出たとしても 警察や親族が認めない、と言う事もあり得る訳で。 うみねこ作中でも【嘉音が死んでいる】はあったけど本編の人たちはそれを認識していない訳ですし。 しかし余りに完璧な密室だと逆に他に目が向いてしまいますね。。 それが早く解かれた理由だと思いました。 突っ込みやすい隙を作るのも手なのでしょうね。 32 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 23 33 42 ID Ws86RZ/o . 20の言いたい事はなんとなくわかった。 出題者が言った赤字だから真実として認識し、考察する、じゃなくて 赤字の内容が事実とは言えないので赤字として不十分だ、ね。 早く解けたのは、ダイアル箱が部屋の中にないから、鍵について隙があったからかな、と思う。 ダイアル箱が中にある、の復唱拒否してたら、まだ終わってなかったかも。 33 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/13(金) 23 39 30 ID c0iok5Ho 嘉音がってなんだ…w 嘉音は死んでいる、ね。 正確な赤字は忘れちゃいましたが。 34 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/14(土) 04 09 57 ID tBAZwKbD そうですね。今思えばもうちょっと意地悪く引っ張っても良かったかなぁとは思いますが 超パー卿ですので、なるべく赤字を出しまくるスタンスで書いてました。 さて、それでは真相を 「幸せの国へ」 真相・愛がないから視えない 私が生まれてすぐに母が連帯保証金で多額の借金を背負うことになった。父の事業は失敗し、これもまた 多額の借金を背負うことになった。私は生まれながらにして多額の借金を背負うことになってしまった。 イライラしている事が多いが元々は優しい性格の父と母。貧乏ではあるけれど何とか幸せに暮らしていけたらと願っていた。 だが私は知ってしまった。偶然、父の日記を盗み見たとき、そこには借金苦に一家心中を企んでいることが書かれていたのだ。 私は絶望して町を彷徨っていた。いつもは行かない遠くへ、さらに遠くへ。 町を歩いていると、私は目を疑うような光景を目の当たりにすることになった。見るからに裕福そうな夫婦に連れられて 高級車に乗り込もうとしている少女の姿を。それは双子とか生き写しとかそんなレベルじゃ決してない。同一。 私たちの身体的特徴は全てが同一なのだ。赤の他人でどれほどの天文学的確率ならそんなことが起こりえるのか。 このとき、私の中に悪魔的な計画が目まぐるしい速度で構築されていった。 「あの少女を私の身代わりとして殺し、私があの子に成り代わる」 私と瓜二つの少女が高級車の後部座席に座り、エンジンが回る。 私は弾かれるようにタクシーを捕まえた。 「あの車を追って!!」 紆余曲折あったが、私は自分と瓜二つの少女を手に入れることに成功した。 深夜、捕らえた少女をつっこんだ旅行かばんを持ちながら、私は住みなれた我が家の入り口に立っている。 この子の付けていた名札には血液型が書かれていたが、偶然にも私と同じ血液型だった。他人の空似という話しではすまないほど 私と瓜二つなこの少女であれば、誰も入れ替わりなど信じまい。顔が同じで血液型が同じ、親族や警察はこの少女が私であると あっさりと決め付けるだろう。 私には奇跡の女神が微笑んでいる姿が見えている。私は幸せになってみせる。 ダイヤル箱を開け、中の鍵を取り出す。そして扉を開いた。 寝室兼居間ではまだちゃぶ台が畳まれておらず、父と母はそこでうな垂れるように眠っていた。 「また酒でも飲んでたのか…? 借金も返せないくせに…」 私はその姿を見て余計に苛立ちが増し、より殺意を強くした。 私の右手にはアイスピックが握られていた。ちゃぶ台に身を預けている姿勢はまるで私に急所を晒しているようなものだった。 「…さよなら、私の過去。私は今、生まれ変わる!!」 吸い込まれるようにアイスピックが父の背に打ち込み、すぐに引き抜く! 私は父の返り血を浴びた。 父はくぐもった声を上げながらあっさりと絶命した。 「やられる前にやっただけ。何も私は悪い事なんてしてない…! 私は悪くない…!」 私は続けて母にも同じようにアイスピックを叩き込んだ。 ぐええっなんて声が漏れたがすぐにゴボゴボ言い出して、それからすぐに静かになった。 「あはは…! これで私を殺せば強盗殺人事件の完成! 借金だらけの家に入り込む強盗なんているか知らないけど、 現場の状況はそれ以外の何でもないわ。疑う余地はない! あーっはっはっはっ!!」 35 名前: ◆Oudnx64fmo [sage] 投稿日:2009/03/14(土) 04 12 23 ID tBAZwKbD 一頻り笑った後、私はちゃぶ台の上にあったものに目が留まった。一枚の絵。幼稚園のときに描いたそれは暗い色が目立つあまり気味の良いものではなかった。 それはピンクのドレスの人形を買ってもらったときのことを描いたものだった。題名は「おとうさんおかあさんありがとう」 絵が好きだった私は好きな色のきれいなクレヨンをどんどん使ってしまって、これを書いたときには黒や茶色くらいしか 残っていなかった。ピンクは何とか頼み込んで友達から借りたりしたっけ。 大好きな両親の笑顔を強調したくて、でも納得いかなくて何回も書き直していたら、ぐちゃぐちゃになってしまって 泣きそうになった記憶がある。 「なんで、こんな昔のきたない絵なんか引っ張り出して…?」 次に父が倒れている手元に日記が開かれて置いてあった。最新のページを書いている途中で眠ってしまったのだろうか。 私は弾かれるように中身を読んだ。嫌な…物凄く嫌な予感がしていた。 『娘の買ってくれた宝くじが当たった。私たちの借金を全て返済して、1から出直すことの出来る額だ。 思えば私たちは娘に何一つしてやれなかった。それどころか借金が増える一方の状況に苛立ち、娘に八つ当たりする始末。 私は自分を恥じる。結局は今回だって娘に助けられてしまったようなものだ。だからせめて、過去の埋め合わせなどには とてもならないだろうが、娘にプレゼントを贈ろうと思う。娘が喜ぶ顔が見れるのが待ち遠しい。 ああ、このような幸せな気持ちはもう何年も感じていなかった。ありがとう、そしてごめんなさい』 「…………………は?」 すっとんきょうな声しかでなかった。私は後ずさった。そしてそのおかげでちゃぶ台の下に何かが置かれているのが見えた。 影になって隠れていたのは小さなホールケーキとプレゼントの箱。 ああ…今日って…わたしのたんじょうび……? 震える手で私はプレゼントを開けた。中から出てきたのはアクリル絵の具の水彩画セット。 「ひっ…ひはははははは!! な、何なのこれは…これは何の冗談なのよ…!!」 私は6の目が出続けたことを確信していた。思うとおりに事が運んだ。 でもそれは違っていた。はじめっから6の目だったのに、その後1の目が出続けて その1の目を6と勘違いして喜んでいただけなのだ。 手に入りかけていた。家族の幸せへの道を私は自分の手で完全にぶち壊した。 私の足元に転がっている2人の亡骸。かつて大好きだった父と母。もう決して私に微笑むことはない。 せめてこのケーキが、2人より先に私の目に入っていたならば、父の心変わりに気付いていたかもしれないのに… 私に愛がないから視えなかった。 「やめて…そんな苦しそうな顔で私を見ないで…!!」 私は予備の武器として用意しておいた鉈を取り出して無心に振り下ろした。気付いたときには両親の顔を完全に粉砕していた。 原形をとどめていない。もう昔の面影などあろうはずもない。これはただの肉塊でしかありえない。 「もう後戻りは出来ない…」 私は再びアイスピックを掴むと、かばんを開き、少女を解放した。状況が分っていない少女は周囲の状況を確認するだけで 精一杯のようだ。私は笑う。なるべく邪悪な顔で。 「あなたには私として死んでもらうわ」 「むぐぐっ…むぐぅ!!」 私はアイスピックで少女の心臓を刺し貫いた。機械的に一切の躊躇もなく。 滑稽だった。シアワセを描いた絵と全く同じ状況が、現実の物として再現されていたというのに 私に愛がないから視えなかった。 その後、この少女は金持ちの家の子として生きたが精神がおかしくなり、病院に放り込まれたという。 36 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 04 40 21 ID PW+qi/k5 初参加でいきなりクライマックスに対面wwww 次回作から挑戦すっかな。 37 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 10 19 38 ID 9k7vLWKX 悲しいな 38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 18 55 02 ID D0Tjqz7z 少女は何で密室にしたのだろう? 39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 19 19 12 ID GOhyI7S2 顔も血液型も同じでも指紋でばれるんじゃないんかなー、と思ったが ゲーム盤への愛ゆえにこの時代の警察はそこまで技術が発展していなかった!と視ることにするぜ!! 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/2chmgo2pc/pages/193.html
お前ら鬼畜だからみんな死んでいいよ、ついでに管理人も死んでいいよ